1989〜1993年におけるわが国の基礎看護学教育に関する研究の動向と特徴 : 研究方法と研究内容に焦点を当てて
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概要
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本研究は,基礎看護学教育に関する研究の動向と特徴を明らかにすることにより,基礎看護学教育の発展に寄与する研究の方向性を検討することを目的として行った。1989年から1993年にわが国において刊行された4つの主要な看護系学会集録誌に掲載された研究の中から,看護学教育研究を抽出し,その中からさらに基礎看護学教育に関する研究を抽出して,研究の種類,研究デザイン,研究対象,データ収集法,分析方法及び研究内容に焦点を当てて,KJ法を用いて分析した。その結果,看護学教育研究783件中,基礎看護学教育研究は125件であった。研究の種類では量的研究が多く,研究デザインは,評価研究と調査研究で二分され,これら2つのデザインによる研究が93.6%を占めた。また,看護学生を対象とした研究が92.8%を占めた。研究内容に関しては,【1.教育方法に関する研究】,【2.学生に関する研究】,【3.看護学実習に関する研究】,【4.教育内容に関する研究】,【5.その他の研究】の5カテゴリに分類され,さらに23サブカテゴリに分類された。これらの分析から,基礎看護学教育研究において研究方法は特定のものに限定され,またその研究内容は,教育方法に関するものに偏っているという特徴がみられた。今後の基礎看護学教育研究の方向性において重要な示唆が得られた。
- 日本看護教育学学会の論文
- 1995-03-31
著者
-
野本 百合子
千葉大学
-
野本 百合子
千葉大学大学院看護学研究科
-
鈴木 純恵
千葉大学大学院看護学研究科
-
小川 妙子
千葉大学大学院看護学研究科
-
野本 百合子
愛媛県立医療技術短期大学 第1看護学科
-
野本 百合子
愛媛県立医療技術短期大学第二看護学科
-
小川 妙子
順天堂大学
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