看護実践場面における研究成果の活用 : 看護基礎教育と看護継続教育への提言

概要

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看護実践場面における研究成果活用経験を概念化した研究は、研究成果を活用した看護師の経験を表す7つの概念を明らかにした。考察の結果は、研究成果を活用できた看護師の7点の特徴と看護師が研究成果を活用するための7要件を明らかにした。それらの結果に基づき、研究成果を活用できる看護師の養成に向け、Bloomらによる教育目標のタキソノミーを参考に、看護基礎教育及び看護継続教育における教育目標設定と目標達成のための方法を提言した。具体的には、看護基礎教育課程初期の学生に対しては情意領域の目標達成を目指し、研究成果と出会う機会を確保するとともに、文献検索方法の習得を支援する。また、教育課程中期にある学生に対しては、認知領域の目標達成を目指し、研究に関する知識を教授するとともに、批判的に文献を読む能力習得の機会を提供する。さらに、教育課程後期にある学生に対しては、さらに高度な認知領域の教育目標達成を目指し、研究成果を活用した学生自身の看護に関する問題解決を支援する。一方、看護継続教育においては、経験の浅い看護師も研究成果を活用できるよう、自らが産出した研究成果を活用した実践に取り組み、その成果を発表する研修プログラムを企画する。さらに、これらの教育目標の達成のみならず、看護を専門職として価値づけ、自律的に問題解決に取り組むことができる態度を習得することも研究成果活用に必要不可欠である。
2011-03-31

看護実践場面における研究成果の活用 : 看護基礎教育と看護継続教育への提言

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