臨床看護婦(士)の特性と問題解決行動の関係
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概要
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本研究は、看護活動における臨床看護婦(士)の問題解決行動の質とその質に関わる要因を明らかにすることにより、質の高い問題解決行動を展開する看護婦(士)を養成するための課題について検討することを目的とした。無作為抽出した全国の一般病院に勤務する看護婦(士)680名を対象に、郵送法による質問紙調査を行った。看護婦(士)の問題解決行動の質、仕事に対する満足度、看護婦(士)特性について、スケールPSIと「病院勤務の看護婦を対象にした職業における満足度」、自作質問紙を用いてデータ収集を行い、有効回答420について分析した。その結果、看護婦(士)は、新たな問題や一度解決に失敗した問題に関し、その解決に自信が持てないでいる状況が明らかになった。このことから質の高い問題解決行動を展開するためには、看護活動において、結果を評価し、次の問題解決へ取り入れる段階である評価活動を強化する必要性が示唆された。また、看護婦(士)の問題解決行動の質に関連する看護婦(士)の特性は、看護婦(士)になった動機、研修会参加経験の有無、看護関係の学会への所属の有無、病院の所在地域、看護婦(士)の仕事に対する満足度であった。これらの結果から、質の高い問題解決行動を展開する看護婦を養成するための重要な示唆が得られた。
- 日本看護教育学学会の論文
- 1998-03-31
著者
-
舟島 なをみ
千葉大学看護学部 看護教育学教育研究分野
-
杉森 みど里
千葉大学看護学部
-
永野 光子
順天堂医療短期大学基礎看護学
-
永野 光子
千葉大学大学院
-
杉森 みど里
千葉大学看護学部看護教育学講座
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