看護学実習における学生のケア行動に関する研究
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概要
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この研究の目的は、看護学実習における学生の行動をケア提供という視点から説明する概念を発見することにより、学生に対する理解を深め、それに基づき看護学実習指導について検討することである。研究技法はgrounded theory approachを基盤として独自に開発された、質的帰納的研究技法を用いた。データ収集は参加観察により行い、患者及び他のケア提供者との相互行為の文脈から持続比較分析によるコード化とカテゴリ化を行った。その結果、次の6つのコアカテゴリを発見した。それらは、【I.一般原則適用によるケア展開】【II.ケア提供過程における理解の深まりによるケア進展】【III.円滑なケア提供に向けた他者介入の受け入れ】【IV.ケア提供の混乱と中断】【V.ケアの効果確認によるケアへの意欲触発と喪失】【VI.ケア終了による緊張からの解放】である。これら6概念は、患者へのケア提供における学生の行動の特徴を示しており、看護学実習における学生理解の枠組みとして活用可能である。
- 日本看護教育学学会の論文
- 1997-03-31
著者
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