マイタケ子実体中のトリアミルグリセロールの分子種
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概要
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マイタケ子実体からトリアシルグリセロールを分離し,その構成脂紡酸の位置的分布と分子種組成を明らかにした.主要な構成脂肪酸は,多い順にオレイン酸,リノール酸,パルミチン酸であった. 1位と3位の脂肪酸はほぼ対称分布で,オレイン酸とリノール酸のほかにパルミチン酸の含量も高かった. 2位は,ほとんど不飽和酸で占められていた.少なくとも25種のトリアシルグリセロール分子種の存在が推定され,そのうち主なタイプはC52のジエン型とC54のテトラエン型であった.代表的な分子種は1(3)-パルミトイル-2-オレオイル-3(1)-オレイン(18%), 1(3)-オレオイル-2-オレオイル-3(1)-リノレン(16%),トリオレイン(14%)および1-リノレオイル-2-オレオイル-3-リノレン(11%)であった.
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