各種動物カゼインの超遠心分析
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
牛,人,豚,やぎ,ラマおよびばく乳のカゼインについて超遠心分析法により比較検討した.牛,やぎ,ラマおよびばくカゼインの沈降図形はかなり類似し, 2つのピークが見られ,主要成分としてのα-カゼインおよびβ-カゼインの存在を示していた.一方,豚のカゼインは3つのピークに分かれ,人のカゼインは1つのピークが大部分を占め,前4者と異なっていた. 以上,本実験のカゼインは皆モノマーに相当すると思われる沈降係数約1Sのカゼイン成分が必ず存在し,他の成分は4S以上であった.初乳と常乳のカゼインにおいては豚のカゼインにやや差の見られたほかに大きな差はなかった.また温度依存性はやぎのカゼインで余り見られないのが特徴であった.
- 社団法人 日本農芸化学会の論文
著者
関連論文
- 加熱乳から調製したカゼインの性質
- 乳および卵蛋白質の構造と機能に関する生化学的ならびに物理化学的研究
- ゴーダタイプチーズ中に存在する至適pH6.0のプロティナーゼの精製と性質
- ゴーダタイプチーズより得られる至適pH8.0のプロティナーゼの精製と性質ならびにミルクプロティナーゼとの比較
- 各種動物カゼインの超遠心分析
- 各種動物カゼインのポリアクリルアミドゲル電気泳動による比較
- 各種動物乳脂肪の脂肪酸組成の比較
- チーズ中の核酸関連物質に関する研究 : IV. カテージチーズ中の酸可溶性核酸関連物質
- 乳業用乳酸菌接種脱脂乳中の酸可溶性核酸関連物質
- チーズ中の核酸関連物質に関する研究 : III. 酵母および細菌による表面熟成チーズにおける酸可溶性核酸関連物質の変化