牛乳のプロテアーゼ活性について
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概要
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個乳のプロテアーゼ活性を測定し,その変動について検討した.牛乳のプロテアーゼ活性は防腐剤マーチオレイトを添加した場合としない場合とで大差は認められなかった.プロテアーぜ活性と総生菌数および蛋白分解菌数との間に明らかな相関を認めることはできなかった.また同一個体から採取した個乳では搾乳日によらず一定のプロテアーゼ活性を示す傾向が認められた.これに対して個体間の変動はきわめて大きかった,分娩直後の初乳のプロテアーゼ活性は著しく高かったが,一週間後には約5分の1まで減少した.プロテァーゼ活性とアルカリ性ホスファターゼ活性との間には有意な相関は認められなかった.またトリプシンインヒビター活性のない個乳において,プロテアーゼ活性は必ずしも高くはなかった.
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