甜菜副産物の飼料的利用に関する研究 : 第2報風乾した甜菜頸葉の飼料成分について

概要

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著者等は風乾した甜菜頸葉の飼料成分について若干の実験を行つたが,その成績について摘要すれば次の如くである。1.各種乾燥法によつて甜菜頸葉を乾燥し,その一般飼料成分,蓚酸,カロチン含量について比較すると,一般に平面架掛法,柱状架掛法,三角架掛法並びに簀干法などが良好である。飼料成分中,カロチン保持率の消長が大であるが,とくに三角架掛法による場合の保持率が大である。2.乾燥甜菜頸葉の色度によつてカロチン含量を異にし,とくに緑色葉のものに多く,褐色化するにしたがつて低減する。また茎部は葉部に比し少い。3.比較的低気温下において陽乾した甜菜頸葉の水分は14日目に半減し,1ケ月目に4分の1に低減した。またカロチン含量は6日目に半減し,2週間目には原料中の23%に達し,1ケ月目に14%となり,乾燥日数の経過とともに低減率が著しい。4.ビニールフィルム被覆の乾燥法について乾燥技術の向上を図つたが,品質的には若干の効果が認められたとしても,なお研究の余地が大である。
帯広畜産大学の論文
1956-03-30