若干荳科草類の蛋白質とカロチン含量の相關性及び純蛋白質封粗蛋白質比について

概要

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著者等は若干荳科草類(3種)中に含有せられる蛋白質とカロチン含量の相関性,並びに荳科牧草(4種),荳科野草(1種),禾本科牧草(3種)の各時期における純蛋白質対粗蛋白質比について研究した成績を摘要すれば次の如くである。1.若干荳科牧草の全窒素とカロチン含量における回帰係数並びに相関係数はそれぞれ次の如くである。ルーサン y=1.49x+0.76 γ=+0.943赤クロバー y=1.67x-1.25 γ=+0.697アルサイククロバー y=1.47x-1.38 γ=+0.766以上のように,いずれも正の相関が大であり,特にルーサンにおいて著しい。2.草類における純蛋白質対粗蛋白質比は,荳科草類において84.36%,禾本科草類において83.74%,平均84.09%である。一般に荳科草類では赤クロバーが最も大であり,アルサイククロバー,ルーサン,スイートクロバーがこれに次ぎ,荳科野草の萩はほぼスイートクロバーに類似する。禾本科牧草においては供試したチモシー,オーチャードグラス,ケンタッキーブルーグラスは共にほぼ類似している。
帯広畜産大学の論文
1955-03-30