草地酪農を主とした営農の技術的解析 : I. 北海道佐呂間町

スポンサーリンク

概要

論文の詳細を見る
一つの地方自治体における草地酪農を主体とした営農の技術的解析を行なったが,佐呂間町における結果を総括すると下記のごとくである。1)全般的には作付作物の種類が多く,経営面積は少ないが,最近は甜菜・草類を主とする酪農に向って発展の途上にある。2)草類を輪作の中に組みいれている農家が多い。3)草類の貯蔵法は乾草とサイレージであるが,前者では蛋白質含量が少なく,後者には水分が多く醗酵の不良なものがある。4)給与飼料量は飼養標準に比してD.C.P.,F.U.ともに少ないものが多い。5)臨床的にはKetosis,肝蛭症による肝障碍がみられる。6)公共草地における牧草導入試験では生育年次によって異なるが,Alfalfa(とくにDupuits),Bird's foot trefoilの生育が良好である。7)農業構造改善事業では,甜菜と牛乳を基幹作目とし,事業地域内における平均1戸当り甜菜作付は約0.9ha,乳牛飼養は7頭である。
帯広畜産大学の論文
1965-03-25

著者

関連論文

もっと見る

スポンサーリンク