イギリスおよびアメリカから日本に輸入した豆科および禾本科作物の化学組成と適応性

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著者らは米国ならびに英国から導入した荳科および禾本科牧草の生産性について比較研究を行なった。この結果を摘要するとつぎのごとくである。1.本試験に供試した草種と系統は荳科109,禾本科92で合計201品種である。2.各草種,系統は北海道に適応性があるが,それらの間にはかなりの高い変動がある。3.本地域において生産された草種について嗜好性ならびに栄養価の面から考慮して良好な草種はつぎのごとくである。禾本科Rye grasses,Timothy,Reed canary grass,Orchard grass,Brome grasses,Fescues,Tall oat grass,Meadow foxtail,Sudan grass.荳科Red clover,Bird's foot trefoil,Alfalfa,Sweet clover,Sub clover,Alsike clover,White clover,Ladino clover,Bur clover,Crimson clover. Kentucky blue grassは初年目においては高い生産量をあげられないが,以後年次においては高い草量を生産すすることができる。4.一般に荳科草種は禾本科草種に比較して蛋白質とカロチン含量は高く,特にAlfalfaならびにBird's foot trefoi1の蛋白質とカロチン含量は大である。禾本科においてもある草種,また系統では成分濃度が高く,最も高濃度の草種においては10a当り粗蛋白質50kg,カロチン50g以上の生産量を示す。これら生産量はより以上の施肥を施用することによって,さらに増加するであろう。
帯広畜産大学の論文
1963-07-10

イギリスおよびアメリカから日本に輸入した豆科および禾本科作物の化学組成と適応性

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