グラスミールの製造と飼料的利用に関する研究 : 第1報乳牛に対するアルファルファミールおよびその型態が泌乳・乳質・摂取に及ぼす影響

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アルファルファミールの広範囲な飼料的利用をはかるため,まず乳牛飼料に対する配合限界,アルファルファミールを配合した飼料の形状,つまり粉状と固型(ペレット)のものの比較,アルファルファミール,ポテトパルプを混合した配合飼料が乳量,乳質に及ぼす影響について研究した結果を要約するとつぎのごとくである。1)アルファルファミール10%,20%配合飼料と,これと等蛋白質にした糖密飼料が乳量および乳質に及ぼす比較試験では10%配合ではやや乳量が増加し,20%配合では若干の減少の傾向が認められた。しかし,その程度はあまり大でなく1%前後にすぎない。乳質についても大差を認め難かった。2)アルファルファ形状,つまり粉状と固形状の比較では後者つまり配合飼料を固型化するとやや産乳に好影響を及ぼし,粉状のものに比し5%の産乳増加が示された。同一飼料の摂取速度も固型化すると2〜3分早くなった。乳質については固型化することによって若干脂肪率が低下し,逆に無脂固形分および乳糖の増加が認められた。3)アルファルファミールとポテトパルプを配合した飼料と,等蛋白質の糖密飼料を比較すると,前者が若干乳量を増加し,乳質,嗜好性および生体重については大きな影響がみられない。以上のように,アルファルファミールを乳牛用配合飼料に10%位配合することは,産乳に若干好影響を与え,固型化することによって飼料効率を高める傾向が認められる。
帯広畜産大学の論文
1968-05-31

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