固型飼料の製造とその利用に関する実験的研究 : 第1報小型ペレッターによる調製実験

概要

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最近,粗飼料および濃厚飼料ともに圧縮固型化する傾向が盛んになってきた。この固型飼料は家畜飼養学的にも,経済的にもいろいろな効果があるからである。そこで1970年,日本にはまだ輸入されていなかった西ドイツ製の小型ペレッター(KAHLETTA)をAMANDUS KAHL株式会社から導入し,この機械を据えつけたプラント,性能テストおよび製造試験を実施した。その結果を要約すると次のとおりである。1.飼料配合・圧縮固型・冷却・除塵の4つ工程とこれらを運営するモーターを合理的に配置するとかなり小面積でも十分にその機能を発揮できる。2.性能テストについては,原料の種類,油添加の割合,蒸気の有無,ダイの直径などによって固まらないとか,その他若干の問題点が提起された。3.配合飼料,アルファルファなどを原料として製造実験を行ったが,原料の種類またはダイの直径によって容積重,製造量が異なり,容積重は700〜800g/l,つまり比重については機械に対する熟練とか,原料の状態なども影響するようである。また,蒸気の使用は製造能力を増加せしめた。ペレットを切断する長さおよび重量にも若干の差があるが,この実験では概して均一な製品が得られた。以上のように,飼料のいろいろな種類または状態の原料をこの種のペレッターで圧縮固型化する可能性を明らかにしたが,製造能力の向上をはかるため原料の処理,ダイの種類選択,その他若干の問題点について解明する必要があることを認めた。
帯広畜産大学の論文
1974-12-25

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