草類に対するアルコール施用の効果 : I.アルファルファならびにオーチャードグラスの生育と生産について

概要

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アルファルファならびにオーチャードグラスの生育と生産に対するメチル,エチルおよび,ブチルの各アルコール施用の効果について検討したが,この結果を要約するとつぎのごとくである。1.各アルコール施用区は対照区に比較して草丈は高くなるが,施用量間には差が認められない。2.各アルコール施用により葉色の緑度が減退する。3.アルファルファの草量に対して,メチルおよびエチルアルコール濃度が1アールあたり0.15〜1.25ι施用では100%の増収がみられ,ブチルアルコールでは1アールあたり0.1〜5.0ιで約50%増収したが,1アールあたり7.5〜12.5ι施用では収量が減少した。4.オーチャードグラスでは,1アールあたりメチルアルコール2.5ι,エチルアルコール5ι,ブチルアルコール0.25ι施用で,対照区に比較して50%以上の増収が認められる。5.メチルアルコールの1アールあたり5ι,ブチルアルコールの1アールあたり0.25,2.5ι施用で出穂が促進される。6.各アルコール施用により草類のT/R率が増加される。7.アルファルファでは根粒菌の着生がアルコール施用の場合良好で,数量と重量の増加が認められる。
帯広畜産大学の論文
1971-12-15