4D2 中学・高校における情報教育の実践状況とその分析(情報教育,新しい教育の波)
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概要
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本研究は,中学・高校での情報教育の実態から,その問題点を探り情報教育の方向性を見出すため調査・分析することを目的とした。平成15年度から高等学校では,教科「情報」が必修教科として設置された。しかし,全国的視野から見ると,体系的・効果的に教授されている高校が少ないという実態が,先行研究による『情報の履修率の低さ』からも伺える。この教科が現場において適切に実施できない原因の一つに,初等・中等教育における情報教育の基盤が均一でないことが考えられる。すなわち,初等・中等教育における情報教育の指導目標達成度のばらつきと授業内容の習熟度の個人差が大きいために,高等学校における教科「情報」の運用が困難になっていると予測される。この仮説を検証するために,中学生及び高校生を対象に調査を行い分析した。その結果,まず中学校において文部科学者の目標としているカリキュラムの授業時間と,実際に展開されている授業時間に大きな差が生じている例が確認された。さらに高等学校において,中学校までの学習目標の達成度の個人差が大きい例が認められた。以上を踏まえ,今後の情報化社会の基礎を確固にするためにも,より体系的な情報教育を高等学校のみならず中学校でも行うことの必要性が示唆された。
- 日本教育情報学会の論文
- 2008-08-19
著者
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