2D2 評価理論の変遷過程を踏まえた体系的な情報教育の方向性(調査分析評価とシステム開発(1),日本教育情報学会第23回年会)

概要

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本研究は,1971年以降のブルーム(Bloom,B.S)の「認知・精神運動・情意」各領域に関する教育評価理論(taxonomy of educational objectives)を導入し,1980年以降のスクリヴァン(Scriven,M.),ウイキンズ(Wiggins,G.),2001年以降のペリグリーノ(Pellegrino,J.W.)の評価理論の経過を踏まえ,学習過程における「生徒の知識構造化」を診断し,体系的な情報教育の方向性を検討することを目的とする。これら一連の評価理論を踏まえて検討することは,情報教育のカリキュラム改善を考察する重要なヒントを持つと考えた。なお,近隣諸国,特に韓国・中国の情報教育カリキュラムにおける生徒の知識の構築過程を比較検討することも学習者の認知活動をより客観的に推し量る上で大切であると考えている。我々の提案する体系的情報教育とは,文科省の示す目標と,坂元・東等の提案した「情報教育における理解力と技能」を前提とする。以上の点を踏まえて,情報教育の学習内容と教授法,および教科「情報」のカリキュラム編成とその教授方法の改善を検討したい。
日本教育情報学会の論文
2007-08-20