共有メモリシステムにおける同期時間最適な自己安定無待機時計合わせプロトコル

概要

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共有メモリシステム, 特に, システム内の全プロセッサが大域パルスを共有するフェーズ内システムにおける自己安定無待機時計合わせプロトコルに関して考察する.ある正整数kに対し、kパルス以上正常に動作し続けているすべてのプロセッサの局所時計が同期することを保証するプロトコルを同期時間kの無待機時計合わせプロトコルとよぶ.特に, 任意の状況から実行を開始しても局所時計が同期することを保証するプロトコルを, 自己安定無待機時計合わせプロトコロという.フェーズ内システムにおける無待機時計合わせプロトコルとして, 我々は共有メモリのサイズが非有界な同期時間O(n)(nはプロセッサ数)のプロトコルを提案した.また, 自己安定無待機時計合わせプロトコルとして, 非有界サイズの共有メモリを用いた同期時間O(n^2)のプロトコルが提案されていた.本稿では, 共有メモリのサイズが有界な同期時間O(n)の自己安定無待機時計合わせプロトコルを提案する.
社団法人電子情報通信学会の論文
1998-06-23