重症心身障害者の「ゆらし」刺激に伴う情動表出 ; 刺激の持続時間との関連における

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概要

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重症心身障害あるいは重度･重複障害児･者の情動表出に及ぼす｢ゆらし｣刺激の効果における刺激の持続時間の影響について検討した｡さらに､持続時間の増加に伴ってひとの働きかけを増やすことで､付加的なひとの働きかけの影響を含めて検討した｡情動表出の評価のために行動的指標を用いるとともに､刺激の受容状態の評価のために生理的指標を用いて検討した｡その結果､｢ゆらし｣刺激の持続時間の増加は､重障者の情動表出に対して抑制的に作用するが､さらにひとの働きかけを付加させることによって促進的に作用することが示唆された｡しかしながら､実験実施上の制約から各対象者について全条件を実施できなかったため､確証を得るためには今後の検討を要する｡また､生理的指標による刺激受容の評価から､本研究で用いた持続時間が対象者によっては長すぎたことも示唆され､対象者に最適な持続時間の検討も指摘された｡
筑波大学の論文
1999-04-08

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