自閉性障害児における常同行動と心拍の関連 : 「目押さえ」行動を中心に

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概要

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目押さえ行動は目の脇を指で押さえる常同行動であるので眼球一心臓反射を起こし、心拍間隔の延長が生じると予想された。そこで、自閉性障害児2名を対象に行動と心拍を同時記録して、その関係をみることにした。追跡記録の結果、目押さえ行動が多く観察された時期で、眼球一心臓反射とみられる心拍間隔の延長が多く観察された。また、この反射が、目押さえ行動の持続時間を延長させる要因となったことが示された。これまでに、常同行動がもたらす刺激自体が、常同行動の発現を維持するとの考えもあった。しかし、目押さえ行動という常同行動については、これがもたらす心拍上の反応も常同行動の発現に関係したと考えられた。
日本特殊教育学会の論文
1998-06-30

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