ダウン症候群者における身体的側面の加齢変化 : 外観的老化徴候と疾病について
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概要
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ダウン症者における身体的側面の加齢変化について、外観的老化徴候と疾病を指標として検討した。対象は、ダウン症者71名(13歳から55歳)およびダウン症者を除く精神遅滞者68名(22歳から59歳)とした。調査は質問紙形式とし、生活指導担当者に記入を依頼した。結果は以下の通りだった。1)ダウン症者では30歳代、ダウン症者を除く精神遅滞者では40歳代から、外観的老化得点の平均値が顕著に増加した。また40歳代までは、同年代のダウン症者とダウン症者を除く精神遅滞者の平均値の差は年齢が高いほど大きかった。2)ダウン症者では40歳代からの疾患数の増加が顕著であり、ダウン症者を除く精神遅滞者では加齢にともなう疾患数の増加は明らかでなかった。以上から、ダウン症者の身体的側面に関してダウン症者を除く精神遅滞者よりも早い時期から老化現象が顕著に現れてくるといえた。
- 日本特殊教育学会の論文
- 1997-09-30
著者
-
堅田 明義
中部学院大学
-
梅谷 忠勇
千葉大学・教育学部
-
梅谷 忠勇
千葉大学教育学部
-
堅田 明義
東京学芸大学教育学部
-
池田 由紀江
筑波大学心身障害学系
-
長谷川 桜子
筑波大学心身障害学系
-
堅田 明義
東京学芸大学
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