Long-Evans Cinnamon(LEC)ラットの肝細胞には銅によって生成されるDNA鎖切断の量に雌雄差はみられない
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概要
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肝臓に銅を蓄積し, 急性肝炎を自然発症する近交系Long-Evans Cinnamon(LEC)ラットではその肝炎発症に性差が見られる.肝炎発症の性差がLECラット肝細胞において蓄積される銅によって生成される酸化的損傷の程度に関連しているか否かをDNAの酸化的損傷である鎖切断の量についてコメット法で解析した.4週齢でLECラット肝臓の銅含量は対照として使用されたWKAHラット肝臓の銅含量と比較して約30倍高濃度であった.LECラット肝臓における銅含量は4から15週齢にかけて週齢に伴って増加したが, 雌雄の間で有意差は見られなかった.WKAHラット肝細胞では4から15週齢の間で雌雄ともにDNA鎖切断が生成されており, 10から15週齢にかけて週齢に伴ってDNA鎖切断の量は増加した.LECラットにおける肝炎は雌ラットの方が雄ラットと比較して重篤度が高いことが報告されているが, 銅の蓄積によって生成される肝細胞のDNA鎖切断の量は雌で雄よりも多くないことが示された.
- 社団法人日本獣医学会の論文
著者
-
中山 憲司
北海道立衛生研究所
-
遠藤 大二
酪農学園大学獣医内科学放射線獣医学教室
-
有川 二郎
北海道大学大学院獣医学研究科公衆衛生学教室
-
奥井 登代
北海道立衛生研究所
-
高澤 啓
北海道大学病理部
-
林 正信
酪農学園大学獣医学部獣医学科獣医放射線生物学ユニット
-
有川 二郎
北海道大学大学院医学研究科附属動物実験施設
-
有川 二郎
北海道大学医学部附属動物実験施設
-
有川 二郎
北海道大学大学院医学研究科附属動物実験施設(大学院比較医学講座)
-
久家 知子
酪農学園大学獣医学部放射線獣医学教室
-
遠藤 大二
酪農学園大学獣医学部獣医学科獣医放射線生物学ユニット
-
遠藤 大二
酪農学園大学 放射線
-
高澤 啓
北海道大学電子科学研究所
-
高澤 啓
旭川医科大学 化
-
有川 二郎
北海道大学 大学院医学研究科微生物学講座
-
Arikawa J
Hokkaido Univ. Sapporo Jpn
-
Endoh D
Rakuno Gakuen Univ. Hokkaido Jpn
-
遠藤 大二
酪農学園大 獣医
-
林 正信
酪農学園大学獣医学部
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