ヒトウイルソン病モデル, Long-Evans Cinnamon (LEC) ラット脳細胞における銅の蓄積とDNA損傷の生成
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概要
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Copper accumulation and induction of DNA strand breaks were investigated in the brain of Long-Evans Cinnamon (LEC) rats, an animal model for human Wilson disease that is a heritable disease of copper accumulation and copper toxicity in the liver, kidney and brain. Copper contents in the brain of LEC rats increased from 20 weeks of age and were approximately 3.5 to 6 folds higher than those in the brain of WKAH rats at 24 weeks of age. Hepatic copper contents in LEC rats increased from 4 to 12 weeks of age in an age-dependent manner, and then decreased from 16 to 20 weeks of age. Thus, we consider that copper accumulated in the liver was released from severely damaged hepatocytes and deposited in the brain, although copper contents in the brain were 1/20-fold lower than those in the liver. We also evaluated the amounts of DNA single-strand breaks (SSBs) in the brain by comet analysis. The proportions of nuclei in the cerebrum and cerebellum without DNA damage decreased, and nuclei with severe DNA damage appeared in LEC rats at 24 weeks of age. The comet scores of cerebrum and cerebellum cells significantly increased in LEC rats and were significantly higher than those in WKAH rats at 24 weeks of age. The results show that SSBs in LEC rat brain cells are induced at a lower concentration of copper than are SSBs in hepatic cells.
- 社団法人 日本実験動物学会の論文
- 2006-10-01
著者
-
中山 憲司
北海道立衛生研究所
-
遠藤 大二
酪農学園大学獣医内科学放射線獣医学教室
-
奥井 登代
北海道立衛生研究所
-
昆 泰寛
北海道大学獣医学部家畜解剖学講座
-
林 正信
酪農学園大学獣医学部獣医学科獣医放射線生物学ユニット
-
堀口 昇
酪農学園大学獣医学部放射線獣医学
-
布施 清夏
酪農学園大学獣医学部放射線獣医学
-
遠藤 大二
酪農学園大学獣医学部獣医学科獣医放射線生物学ユニット
-
遠藤 大二
酪農学園大学 放射線
-
昆 泰寛
北海道大学 獣医・解剖
-
昆 泰寛
北海道大学大学院獣医学研究科解剖学
-
昆 泰寛
酪農学園大学 放射線
-
遠藤 大二
酪農学園大学 獣医学部
-
Endoh D
Rakuno Gakuen Univ. Hokkaido Jpn
-
遠藤 大二
酪農学園大 獣医
-
林 正信
酪農学園大学獣医学部
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