LECラット由来線維芽細胞株における紫外線誘発アポトーシスの高い感受性
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概要
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WKAHラットの細胞の場合, 紫外線照射後8時間ならびに18時間の培養時に, S期の細胞の割合は減少し, G1期の細胞の割合は増加するが, LECラットの細胞の場合にはS期とG1期の細胞の比率に有意な変化は認められなかった。このようにWKAHラットの細胞では紫外線によってG1期からS期への進行の遅れが誘発されるが, LECラットの細胞ではこの遅れは明らかでない。LECラットの細胞では, 紫外線照射後の培養時間の増加に伴ってサブG0のDNAを含む細胞の割合が増加するが, そのようなことはWKAHラットの細胞では認められなかった。LECラットの細胞におけるサブG0のDNAを含む細胞の割合は紫外線の線量に伴って増加した。紫外線照射後18ならびに24時間培養したLECラットの細胞から抽出した低分子量DNAは電気泳動での解析によって強いはしご状の泳動パターンを示したが, 紫外線照射したWKAHラットの細胞からのDNAではそのようなパターンは認められなかった。紫外線照射後, LECとWKAHの細胞株間で生存曲線の間に差は認められないにも関わらず, これらの結果はLECラットの細胞はWKAHラットの細胞よりも紫外線誘発アポトーシスに対する高い感受性を有することを示した。
- 社団法人日本獣医学会の論文
- 1998-02-25
著者
-
奥井 登代
北海道立衛生研究所
-
林 正信
酪農学園大学獣医学部獣医学科獣医放射線生物学ユニット
-
磯貝 恵美子
北海道医療大学歯学部口腔衛生学教室
-
磯貝 恵美子
北海道医療大学歯学部口腔細菌学教室
-
磯貝 恵美子
北海道医療大・歯・口腔衛生
-
荒井 惣一郎
酪農学園大学獣医学部放射線獣医学教室
-
荒井 惣一郎
酪農学園大学放射線獣医学教室
-
上原 和久
酪農学園大学獣医学部放射線獣医学教室
-
市川 友香子
酪農学園大学獣医学部放射線獣医学教室
-
林 正信
酪農学園大学獣医学部
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