Capture ELISA法による野外ラットにおけるボルナ病ウイルス抗体の検索
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概要
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近年, ボルナ病ウイルス(BDV)はヒトを含む多様な動物種に感染していることが明らかにされたが, 標準化したBDV感染の血清診断法がなく, 病原巣動物については不明のままである. そこでBDVp40蛋白質に対するモノクローナル抗体(MAb)を用いて, 非特異反応の低い血清診断法としてCapture ELISAを開発した. 本法は非特異反応を抑えることができ, IFA法と同様の検出感度であったので, 簡便に多数の検体を処理できると考えられた. そこで, 実験的にBDVを感染させたラットと北海道渡島管区上磯町内で捕獲されたドブネズミ血清106検体の抗BDV抗体のスクリーニングを行った. 実験感染ラットでは感染後2週目から陽性抗体の検出が可能となったが, ドブネズミ血清では明らかな抗体陽性例を確認できなかった.
- 社団法人日本獣医学会の論文
- 1999-02-25
著者
-
高島 郁夫
北海道大学大学院獣医学研究科公衆衛生学教室
-
苅和 宏明
北海道大学大学院獣医学研究科 環境獣医科学講座 公衆衛生学教室
-
吉松 組子
北海道大学大学院医学研究科附属動物実験施設
-
有川 二郎
北海道大学大学院獣医学研究科公衆衛生学教室
-
水谷 哲也
北海道大学大学院獣医学研究科公衆衛生学教室
-
有川 二郎
北海道大学大学院医学研究科附属動物実験施設
-
有川 二郎
北海道大学大学院医学研究科附属動物実験施設(大学院比較医学講座)
-
苅和 宏明
北海道大学医学研究科附属動物実験施設
-
苅和 宏明
北海道大学 公衆衛生
-
水谷 哲也
北大・獣医・公衆衛生:国立感染研・ウイルス一部
-
水谷 哲也
国立感染症研究所ウイルス第一部
-
高島 郁男
北海道大学大学院獣医学研究科公衆衛生学教室
-
高島 郁夫
北海道大学 公衆衛生
-
稲垣 永恵
北海道大学大学院獣医学研究科環境獣医科学講座公衆衛生学教室
-
辻村 行司
北海道大学大学院獣医学研究科環境獣医科学講座公衆衛生学教室
-
荻野 倫子
北海道大学医学部動物実験施設
-
森井 麻祐子
北海道大学医学部動物実験施設
-
Kariwa Hiroaki
Laboratory Of Public Health Department Of Environmental Veterinary Sciences Graduate School Of Veter
-
Karaiwa H
北海道大学医学研究科附属動物実験施設
-
有川 二郎
北海道大学 大学院医学研究科微生物学講座
-
水谷 哲也
国立感染症研究所ウイルス第1部
-
Arikawa J
Hokkaido Univ. Sapporo Jpn
-
水谷 哲也
北海道大学・大学院獣医学研究科・公衆衛生学教室
-
高島 郁夫
北海道大学獣医
-
吉松 組子
医学研究科附属動物実験施設微生物学講座病原微生物学分野
-
吉松 組子
北海道大学免疫科学研究所
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