毒素原性大腸菌由来K99線毛の新しい分離法(短報)
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概要
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毒素原性大腸菌が保有するK99線毛はN-glycolyl neuraminic acidを含む糖鎖と反応し, HA活性を示す. 我々はHA活性の高いK99線毛の分離精製を試みた. 大腸菌B41株の菌体から65℃30分の熱処理で線毛を分離しSepharose 4Bによるゲルろ過, ついで塩析クロマトグラフィーによってウマ赤血球に対するHA活性のあるK99線毛画分の精製が可能であった(0.52HA unit/ng). 次に, K99線毛のみを持つ大腸菌, H1915株から得た線毛を同様にゲルろ過し超遠心分画することにより, その比活性を86倍に濃縮した(18.2HA unit/ng). 比活性の高いK99線毛を精製するためには, この方法は上述の方法よりも有効であることが分かった.
- 社団法人日本獣医学会の論文
- 1991-12-15
著者
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吉松 組子
北海道大学大学院医学研究科附属動物実験施設
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首藤 文栄
北海道大学獣医学部家畜生化学
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首藤 文栄
岩手大学農学部獣医生理学教室
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内貴 正治
国立予防衛生研究所
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首藤 文榮
岩手大 農
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湯山 祐子
北海道大学獣医学部家畜生化学講座
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小野 恵利子
北海道大学獣医学部家畜生化学講座
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Syuto Bunei
Department Of Veterinary Medicine Faculty Of Agriculture Iwate University
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吉松 組子
北海道大学免疫科学研究所
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