イエネコにおけるボルナ病ウイルス感染 : RNAおよび抗体の検出による評価(短報)
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概要
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ボルナ病ウイルス(BDV)は,staggering diseaseと呼ばれるネコの神経疾患の原因ウイルスと考えられているが,神経症状を呈していないネコにおける感染状況は不明瞭である.そこで,東京都のネコを対象に血漿中の抗BDV-p24および-p40抗体,ならびに末梢血単核球分画中のBDV RNAを調査した.その結果,調査したイエネコ32匹中抗体陽性ネコは6匹,遺伝子陽性ネコは2匹,合計7匹(21.9%)がBDVに感染していると判定され,抗体と遺伝子の両方が陽性のネコが1匹存在した.また,抗p40抗体陽性ネコとp24抗体陽性ネコは必ずしも一致しなかった.以上の結果より,東京都において神経症状を呈していないBDV感染ネコが存在することが示唆された.
- 社団法人日本獣医学会の論文
著者
-
水谷 哲也
北海道大学大学院獣医学研究科公衆衛生学教室
-
木村 享史
北海道大学大学院獣医学研究科比較病理学教室
-
舟場 正幸
麻布大学獣医学部栄養学研究室
-
水谷 哲也
北海道大学大学院獣医学研究科環境獣医学講座公衆衛生学教室
-
水谷 哲也
北大・獣医・公衆衛生:国立感染研・ウイルス一部
-
水谷 哲也
国立感染症研究所ウイルス第一部
-
西野 佳以
麻布大学生物科学総合研究所
-
福島 涼子
麻布大学生物科学総合研究所
-
飯塚 玲子
ヒラミ動物病院
-
平見 博
ヒラミ動物病院
-
原 元宣
麻布大学微生物学第二研究室
-
木村 享史
北海道大学大学院獣医学研究科
-
西野 佳以
麻布大学獣医学部
-
水谷 哲也
国立感染症研究所ウイルス第1部
-
舟場 正幸
麻布大学獣医学部
-
水谷 哲也
北海道大学・大学院獣医学研究科・公衆衛生学教室
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