マウスおよび鶏におけるインフルエンザウイルス性脳炎発生への解熱剤投与の影響(病理学)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
インフルエンザウイルス性脳炎に対する解熱剤投与の影響を検討するためにマウスと鶏のインフルエンザ脳炎モデル動物に対して,アセチルサリチル酸(アスピリン)またはジクロフェナクナトリウム(ボルタレン)を多量投与してその影響を観察した.マウスでは解熱剤投与の影響は組織学的または免疫組織学的には表れなかった.一方,鶏では解熱剤を投与した鶏だけに血管周囲性細胞浸潤とグリオーシスが認められ,さらにウイルス抗原はボルタレン投与鶏のみのグリア細胞または血管内皮細胞に検出された.本実験結果より解熱剤投与はマウスにおけるインフルエンザウイルスの経神経感染には影響しないが,鶏での血行性感染を増強することが示唆された.
- 社団法人日本獣医学会の論文
- 2003-11-25
著者
-
喜田 宏
北海道大学大学院獣医学研究科微生物学教室
-
落合 謙爾
北海道大学大学院獣医学研究科比較病理学研究室
-
梅村 孝司
北海道大学獣医学部比較病理学教室
-
木村 享史
北海道大学大学院獣医学研究科比較病理学教室
-
梅村 孝司
鳥取大学農学部家畜病理学教室
-
梅村 孝司
北海道大学大学院獣医学研究科比較病理学教室
-
喜田 宏
北大・獣医微生物
-
朴 天鎬
北海道大学大学院獣医学研究科比較病理学教室
-
朴 天鎬
鳥取大学 農
-
梅村 孝司
北海道大学大学院獣医学研究科診断治療学講座比較病理学教室
-
落合 謙爾
北海道大学大学院獣医学研究科比較病理学教室
-
落合 謙爾
北海道大学
-
寸田 祐嗣
北海道大学大学院獣医学研究科比較病理学教室
-
松田 一哉
北海道大学大学院獣医学研究科比較病理学教室
-
穴川 明子
北海道大学大学院獣医学研究科比較病理学教室
-
植村 隆司
家畜病理学教室
-
松田 一哉
酪農学園大学獣医学部獣医病理学教室
-
喜田 宏
北海道大学大学院獣医学研究科・人獣共通感染症リサーチセンター
-
植村 隆司
鳥取大学 獣医病理
-
喜田 宏
北海道大学 大学院獣医学研究科
-
植村 隆司
Laboratory Of Comparative Pathology Graduate School Of Veterinary Medicine Hokkaido University
-
木村 享史
北海道大学大学院獣医学研究科
-
Oguma Keiji
Department Of Bacteriology Okayama University Medical School.
-
Ochiai Kenji
Hokkaido Univ. Sapporo Jpn
-
Ochiai Kenji
Department Of Applied Chemistry Graduate School Of Engineering Nagoya University:(present Address)ba
-
Ochiai Kenji
Laboratory Of Comparative Pathology Graduate School Of Veterinary Medicine Hokkaido University
-
Ochiai Kenji
Laboratory Of Comparative Pathology Department Of Veterimary Sciences Graduate School Of Veterimary
-
Ochiai Kenji
Department Of Comparative Pathology Faculty Of Veterinary Medicine Hokkaido University
-
植村 隆司
Hokkaido Univ. Sapporo Jpn
関連論文
- ナミハリネズミにおける乳腺癌と別種の悪性腫瘍の異時性発生(病理学)
- 2007年に金沢競馬場で流行した馬インフルエンザウイルス(H3N8)の遺伝子解析(ウイルス学)
- H7亜型高病原性鳥インフルエンザの迅速診断キットの開発(ウイルス学)
- ライソゾーム酸性β-ガラクトシダーゼ欠損の柴犬における臨床症状および臨床病理学的特徴 : ヒトGMlガングリオシドーシスのイヌモデル
- X大腸炎罹患馬の病理組織像
- 乳飲みマウス脳継代はウマヘルペスウイルス1型の末梢組織における増殖と中枢神経系への血行性伝播を増強する
- イヌの嗅覚路におけるメタロチオネインの免疫組織化学的局在
- Dirofilaria immitis の迷入により大脳に出血・壊死を呈した犬1例
- てんかんビーグル犬の両側運動野におけるオリゴデンドロサイトの空胞変性およびアストロサイトーシス
- Neospora caninumはヌードマウスに消化器病変を引き起こし, 感染ヌードマウス腸内容の腹腔内投与により他のマウスに伝達できる(短報)
- 融雪剤中毒が疑われた2005-2006年冬季北海道における野鳥の大量死(病理学)
- 神経膠腫誘発トリ白血病ウイルスの国内拡散と分離ウイルスに見られたenv遺伝子の変異(病理学)
- 不活化インフルエンザウイルスをクモ膜下および皮下接種されたウサギにおける抗体価の比較(免疫学)
- 糖質コルチコイド治療で長期寛解が得られた肉芽腫性髄膜脳炎罹患チワワの1例
- マウスおよび鶏におけるインフルエンザウイルス性脳炎発生への解熱剤投与の影響(病理学)
- 再燃を含む異なる病期におけるマウスIgGによって認識されるNeospor caninumの抗原(短報)(寄生虫病学)
- ステロイドホルモンは卵巣を摘出したNeospora caninum感染マウスにおいて原虫を再活性化しない(寄生虫病学)
- いわゆるトリの神経膠腫に関連して見られた非化膿性心筋炎
- 肝外胆管結紮を行ったブロイラー鶏の肝臓における伊東細胞 (脂肪摂取細胞) の免疫組織化学的ならびに電子顕微鏡学的研究
- ウシ白血病ウイルス感染腫瘍細胞に対する毒素遺伝子封入陽性荷電リポソームのin vivoにおける抗腫瘍効果(短報)
- 水鳥の鉛中毒症
- サラブレッド種の1子馬に発生したPneumocystis carinii肺炎(短報)
- 犬ジステンパーウイルスと犬伝染性肝炎ウイルスに重感染した1仔犬の病理(短報)
- E. cuniculiに対する直接ABC免疫組織化学
- ヌードマウスにおける地方病性牛白血病移植腫瘍に対する単クローン性抗体の抗腫瘍効果
- 犬の歯原性嚢胞の3症例:歯原性角化嚢胞の1例と含歯性嚢胞の2例(短報)(外科学)
- ノカルジア感染による肉芽腫性皮膚炎の犬の1例
- 豚由来インフルエンザウイルスに対するポビドンヨード製剤の効果
- 子牛の中耳炎から波及した脳底部膿瘍の1例
- 脳障害のモルモットにおける視覚誘発電位に関する研究
- 北海道沿岸のゼニガタアザラシ(Phoca vitulina stejnegeri)のインフルエンザAウイルス感染に関する血清学的調査(ウイルス学)
- インフルエンザA型ウイルスのシアル酸分子種に対する結合特異性と宿主粘膜表皮細胞のシアル酸組成
- ポビドンヨード製剤の抗鳥インフルエンザウイルス活性
- 鳥インフルエンザウイルスの経鼻接種によって引き起こされたマウスの脳炎(短報)
- 鳥インフルエンザウイルスの感染性に及ぼす消毒薬の効果について
- 鶏伝染性気管支炎ウイルスの総排泄腔接種に関する研究, 特に総排泄腔接種による鶏継代によるコネチカット株腎賦親和性獲得の試み
- イエネコにおけるボルナ病ウイルス感染 : RNAおよび抗体の検出による評価(短報)
- 大脳皮質壊死の認められた子牛5例について
- 幼雛における鶏貧血因子に起因した貧血症の発生
- イヌにおける脳原発リンパ肉腫の1例
- 先天性および周産期小脳異常子牛12例の病理学組織像
- H5亜型ウイルスに対する鳥インフルエンザワクチンの開発 : 高力価のワクチンを開発. H7ウイルス用もスタンバイ
- 牛ウイルス性下痢病および牛伝染性鼻気管炎に対する市販混合ワクチン接種プログラムの中和抗体応答による評価
- 近年日本で分離された牛ウイルス性下痢ウイルスの遺伝学的および病理生物学的解析(ウイルス学)
- A型およびB型インフルエンザウイルスを検出する迅速診断キットの改良(ウイルス学)
- 静岡県における兎出血病の発生
- 中等毒型ニューカッスル病ウイルス神経馴化株感染鶏の脳病変
- 骨密度低下による多発性骨折を認めた若齢犬の1例
- 1993年に豚から分離されたA型インフルエンザウイルス(H3N2)の性状
- 豚におけるA型インフルエンザウイルス抗体の最近の動向
- 2003年から2005年にベトナムで分離されたA型H5N1インフルエンザウイルスの病原性解析(短報)(ウイルス学)
- 2004年および2005年にベトナムの家禽および水禽から分離されたA型H5N1鳥インフルエンザウイルスのヘマグルチニンならびにノイラミニダーゼ遺伝子の系統解析(短報)(ウイルス学)
- エボラウイルス・ヌクレオカプシド様構造物の電子顕微鏡トモグラフィー法による立体再構築(短報)(ウイルス学)
- 鼎談 ウイルスとその宿主をとりまく環境
- 新型インフルエンザウイルス襲来 (世界を脅かす感染症とどう闘うか) -- (第1章 広がる脅威)
- 鼎談 新型インフルエンザウイルスの出現とインフルエンザ脳炎・脳症
- インフルエンザウイルスの宿主変異と受容体シアロ糖鎖認識
- インフルエンザの過去, 現在, 未来
- 鳥インフルエンザウイルスの生態(高病原性鳥インフルエンザとクロバエ類の関わり)
- 鳥インフルエンザと新型インフルエンザ
- 人獣共通感染症の克服に向けて
- 鳥インフルエンザウイルス
- 鳥インフルエンザウイルスと新型インフルエンザウイルス
- 新型インフルエンザウイルス対策
- 第50回日本ウイルス学会学術集会・総会開催記
- 人獣共通感染症としてのインフルエンザ : 新型ウイルスの出現メカニズムと対策
- Corynebacterium renaleの線毛遺伝子のクローニングとその発現
- 野鳥からのオルトおよびパラミクソウイルスの分離-1980および1981年北海道における検索成績
- 下顎骨に強い骨増生を認めた扁平上皮癌の雑種猫の2例
- 膀胱全摘および尿管-尿道吻合により治療した膀胱癌のイヌの1症例
- 呼吸不全を伴った頚髄髄膜腫のイヌの一治験例
- 動物における各種インフルエンザAウイルスに対する抗体分布
- 1SA2-07 鳥、ブタ、そしてパンデミックインフルエンザ(1SA2 プリオンとウィルスの感染(BSJ&ABA連携国際シンポジウム),第47回日本生物物理学会年会)
- インフルエンザウイルスの生態
- インフルエンザウイルスの遺伝子操作系の確率と応用 - 誰でもできる超簡単法 -
- ベニスズメ(Estrilda amandava)から分離された新しいパラミクソウイルス
- COMPARISON BETWEEN CRITICAL SHEAR RATES FOR FLOW-INDUCED HOMOGENIZATION OF POLYMER BLEND STUDIED BY RHEOMETRY AND FLOW-LIGHT SCATTERING
- Plateau Modulus of Homogeneous Polystyrene/Poly(vinyl methyl ether) Blends
- Viscoelastic Properties of Deep-Quenched Polymer Blends under Steady Shear Flow
- ミンクにおけるA型インフルエンザウイルス感染の血清学的調査
- アオジおよびカモからのパラミクソウイルスの分離と同定
- 犬の鼻腔内に発生した未分化癌の病理学的検索
- Impaired Myelinogenesis and Early Maturation of Oligodendrocytes in Black Tremor Hamster with Central Nervous System Myelin Deficiency
- Sustained hypomyelination and high serum thyroid hormone in aged black tremor hamster
- 北海道の牛における Leptospira interrogans serovar headjo の感染 : 血清学的検討(短報)
- 本邦のイヌにおける抗Neospora caninum抗体保有率の調査(短報)
- 不活化オーエスキー病ウイルスワクチンの経鼻接種によるマウスの感染防御
- マウス着床前胚に対するセンダイウイルス実験感染の影響
- 犬における嗅神経上皮腫 : 免疫組織化学的並びに電顕的検索(短報)
- 老齢犬の脳におけるメタロチオネインアイソタイプ-I&-IIおよび-IIIの局在
- ニューカッスル病ウイルスのHN蛋白に対する単クローン性抗体の生物活性
- 鳥, ブタ, そしてパンデミックインフルエンザ騒動を振り返る
- Efficacy of Intracerebral Immunization against Pseudorabies Virus in Mice
- SUSPECTED NUTRITIONAL MYOPATHY IN TWO CAPTIVE BENNETT'S WALLABIES (MACROPUS RUFOGRISEUS)
- LEAD POISONING IN WATERFOWL
- STUDIES ON ANTITUMOR EFFECT IN NUDE MICE BEARING TUMORS BY MONOCLONAL ANTIBODY AGAINST TUMOR-ASSOCIATED ANTIGEN OF BOVINE LEUKOSIS AND THE MONOCLONAL ANTIBODY CONJUGATED TO ADRIAMYCIN ENTRAPPED IN LIPOSOMES
- In vitro demonstration of neural transmission of avian influenza A virus
- Laboratory of Comparative Pathology
- NUTRITIONAL SECONDARY HYPERPARATHYROIDISM OCCURRING IN A STRAIN OF GERMAN SHEPHERD PUPPIES
- DISSEMINATED INTRAVASCULAR COAGULATION (DIC) IN RABBIT HAEMORRHAGIC DISEASE