ガス置換包装によるホタテガイ生鮮貝柱の高品質保持
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概要
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ホタテガイ貝柱を100%O_2,80%O_2+20%CO_2,60%O_2+40%CO_2,および含気でガス置換包装し5℃に貯蔵した。貯蔵中の硬化発生率, 生菌数, ATP関連物質, オクトピン, L-アルギニンおよびD-乳酸について調べた。その結果, 20%CO_2と40%CO_2では, 細菌の増殖は抑制されたが, 硬化の発生が速く生鮮貝柱の品質保持には不適当であった。一方, 100%O_2包装は含気包装に比べてATPやpHの低下, 硬化発生, オクトピンの蓄積, 生菌数の増加が2日程度遅延した。以上の結果より, 生鮮貝柱の流通にはシェルフライフが2日程度延長される酸素ガス置換包装が有効であると思われた。
- 社団法人日本水産学会の論文
- 2000-05-15
著者
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木村 稔
北海道立中央水産試験場
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木村 稔
北海道立網走水産試験場紋別支場
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成田 正直
北海道立網走水産試験場紋別支場
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山中 英明
東京水産大学食品生産学科
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今村 琢磨
北海道立網走水産試験場紋別支場
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潮 秀樹
東京水産大学食品生産学科
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潮 秀樹
東京海洋大学
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潮 秀樹
東京海洋大学 食品生産科学科
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今村 琢磨
北海道立網走水産試駿場加工利用部
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潮 秀樹
東京水産大学水産学部
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山中 英明
東京水産大学
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