境界線セグメントの拘束伝播によるステレオ対応法
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概要
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人工物で構成された環境のように、テクスチャに乏しく特徴が疎なシーンを対象としたステレオビジョンでは、左右画像間の局所的相関を評価するのみでは満足な結果は得られず、領域の境界を構成する境界線セグメントを対応づけの単位とした手法が必要である。著者の一人は、エッジ検出によって得た領域の境界を複数の直線セグメントで区分的に近似し、それを対応単位とした手法を開発した。そこでは、単に左右各1本のセグメントから成る組の類似度を評価するだけでなく、複数のセグメントの連なり(path)を総合的に評価することにより、信頼度の高い対応が得られることが示された。しかし、境界線が複雑に分岐しているシーンでは、調べるべきpathの候補が急速に増え、計算量が増大する欠点があった。本稿では、各セグメントに割り当てた対応の類似度を隣接する前後のセグメントから伝播させることにより、局所的な処理の繰り返しで大域的な整合性のある対応が得られることを示す。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1994-09-20
著者
-
富田 文明
電子技術総合研究所
-
植芝 俊夫
電子技術総合研究所
-
河井 良浩
電子技術総合研究所
-
河井 良浩
電子技術総合研究所 知能システム部
-
植芝 俊夫
産業技術総合研究所
-
角 保志
電子技術総合研究所
-
杉本 和英
新情報処理開発機構
-
杉本 和英
Rwcpマルチモーダル機能三洋研究室
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