トマト萎ちょう病菌培養ろ液のトマトカルス増殖に及ぼす影響とろ液抵抗性細胞の選抜
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概要
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トマト萎ちょう病菌培養ろ液に対して抵抗性のトマトを作製するため, その培養ろ液のトマトカルスの増殖に及ぼす影響を調べ,それに対して抵抗性を示すカルスの誘導と選抜を試みた。培養ろ液はトマト萎ちょう病菌をリチャーズ培地で1か月培養したものから調製した。そのろ液をオートクレイブ処理またはミリポアフィルターでろ過し, 各々について萎ちょう症の発現を調べたところ, 前者では萎ちょう症の出現が遅れたが, 後者では粗ろ液と同程度の萎ちょう症が発現した。トマトの発芽種子と腋芽から誘導したカルスに各々の培養ろ液を処理したところ, カルスの生存細胞率は培養ろ液の希釈倍数に対応した。また, 生存細胞率が50%以下になると, そのカルスに褐変化が認められた。つぎに, 突然変異誘起剤 N-methy-N'-nitro-N-nitrosoguanidineを種々の濃度でトマトに処理したところ, 50μg/′mlの濃度で, オートクレイブ処理培養ろ液に対して抵抗性を示すカルスがもっとも高い頻度でえられた。これらのカルスは数回の継代培養後にもオートク***処理培養ろ液に対して抵抗性を示した。しかし, ミリポアフィルターでろ過した培養ろ液に対して抵抗性を示すカルスは選抜されなかった。
- 日本植物病理学会の論文
- 1984-01-25
著者
-
平井 篤造
近畿大学農学部農学科植物病理学研究
-
豊田 秀吉
近畿大学農学部
-
豊田 秀吉
近畿大・農
-
田中 昇
近畿大学農学部
-
豊田 秀吉
近畿大学農学部農学科
-
平井 篤造
近畿大学農学部農学科・植物病理学研究室
-
平井 篤造
近畿大学農学部農学科植物病理学研究室
-
平井 篤造
近畿大学農学部
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