オオムギ斑葉モザイク病に関する研究(第5報) : ペルオキシダーゼのエレクトロフォカスイング
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概要
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[Author abstract]Isoperoxidases from the 1st leaf of barley varieties were investigated by using an electrofocusing technique on polyacrylamide gel. Barley stripe mosaic virus (BSMV)-inoculated leaves of barley variety, susceptible to the virus, showed an increase in total PO activity over that from uninoculated leaves. This increase was found to be mainly due to an increase in the activity of isoperoxidases having an isoelectric point at around pH 7.0. Resistant barley variety did not show any increase by infection both in the activities of total PO and the isoperoxidases over those from uninoculated leaves. Chromomycin A_3 (CMA) of 5×10^<-5> M concentration induced, in susceptible barley variety, an increase in the activities of total PO and the isoperoxidases. When the 1st leaf of susceptible variety was incubated at 25℃, 3,500 lux for 5 days, this aged leaves showed an increase, comparing fresh (not incubated) barley leaves, in the activities of total PO and isoperoxidases having isoelectric points at pH 6.0 and at around pH 7.0. From these results, the physiological significance of the isoperoxidases having an isoelectric point at around pH 7.0 is discussed.[著者抄録]1. オオムギ斑葉モザイクウイルス(BSMV)に罹病性のオオムギ品種は感染により総PO量が増加し、アンホラインpH3-10を使用したエレクトロフォカスイングによると、その増加の主体はpH7.0付近に等電点をもつアイソPOの増加に基因した。2. 抵抗性オオムギ品種では感染により総PO量は増加せず、pH7.0付近に等電点をもつアイソPOは健全葉のそれに比較してかえって減少した。3. 5×10^<-5>クロモマイシンA_3(CMA)溶液に罹病性品種の第1葉の葉鞘部を浸漬し、25℃・3,500luxで2日間おくと、無処理葉に比較して総PO量は増加し、とくにpH7.0付近に等電点をもつアイソPOが増加した。4. オオムギ罹病性品種の第1葉を植物体に付着したまま、25℃・3,500luxで5日間おいて老化させたものは、その5日以前に切取った新鮮第1葉に比較して総PO量が増加し、とくにpH6.0およびpH7.0付近に等電点をもつアイソPOが増加した。5. 以上の実験結果から、pH7.0付近に等電点をもつアイソPOの生理的意義について考察した。
- 近畿大学の論文
- 1974-03-15
著者
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