サトウキビ葉・梢頭部の化学的前処理と酵素糖化性(生物資源科学科)

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概要

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サトウキビ葉・梢頭部を酵素糖化したのち糖化液を発酵原料に供することを目的として,サトウキビ葉・梢頭部の化学的前処理と酵素糖化性等について調べた。サトウキビ葉・梢頭部を5%NaClO,5%NaClO_2,35%H_2O_2 : CH_3COOH(1 : 1)及び0.5%NaOH溶液を用いて120℃で20分間前処理を行なうと酵素分解性が著しく高められた。また,これら化学薬品処理は原料の34∿60%に相当する成分を可溶化した。酵素分解性からみた最適アルカリ濃度は0.5∿1.0%であり,本NaOH処理基質はセルラーゼを用いた48時間の酵素作用でほぼ完全に糖化された。アルカリ処理に伴う重量減少量はアルカリ濃度に依存して増加した。0.5%NaOH処理葉・梢頭部の酵素糖化性は処理温度の上昇に伴ない増大した。また同基質の酵素化率は添加量の増加に伴ない急激に減少し,10%の基質濃度では約60%程度であった。
琉球大学の論文
1992-12-01

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