泡盛蒸留廃液のメタン発酵(農芸化学科)
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概要
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200ml容注射筒及び0.6m^3容大型発酵槽を用いて泡盛蒸留廃液を基質としたメタン発酵を行い,ガス発生量及び発生ガス中のメタン含量等について調べた。発酵液(20%スラッジ,湿重)への最適基質添加量は有機物として約9.9g1lであり,最適初発pHは7∿8であった。発酵液へ有機物として0.66g(1.32%)以上加えるとガス発生量及びガス中のメタン含量は著しく減少した。中温発酵(37℃)及び高温発酵(50℃)における発生ガス量は有機物1g当たり930∿1000mlであり,発生ガス中のメタン含量は67∿69.5%であった。発酵初期には主に酢酸及びプロピオン酸の生成,蓄積量が多く,発酵の進行に伴ない徐々に減少した。大型発酵層を用いた中温メタン発酵を行なった結果,発酵7日間で有機物1kg当たり810.7lのガスが発生し,発生ガス中のメタン含量は70%であった。
- 1990-12-05
著者
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