生甘藷組織の酵素的分解(農芸化学科)
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概要
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生甘藷組織の崩壊・液状化に関与する酵素系を解明する目的で,Asp.saitoiの産生する酵素とTrichoderma属起源セルラーゼ剤による生甘藷組織の酵素分解性と各種成分の変化について調べた。Asp.saitoi酵素及びセルラーゼによる生甘藷組織の分解性は極めて低い値であったが,両酵素を同時に添加すると酵素反応時間の経過とともに著しく分解性が高められた。酵素反応液中のガラクツロン酸量を測定した結果,Asp.saitoi酵素ではガラクツロン酸が多く生成されたが,セルラーゼではガラクツロン酸生成量は少なかった。全ガラクツロン酸量は,セルラーゼ標品単独で作用させた系においてもAsp.saitoi酵素を加えた時と近似した値を示した。両酵素が存在してもペクチン質物の分解において相剩的効果は認められなかった。酵素反応液中の還元糖量及び全糖量は,両酵素を同時に加えた時に最も高い値を示した。生甘藷組織中のセルロースはセルラーゼ添加で良好に分解されたが,両酵素を加えると分解速度が増大した。
- 琉球大学の論文
- 1989-12-05
著者
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