ブドウ (品種巨峰) の一番果および二番果の着果と発育におよぼす摘心時期の影響
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概要
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摘心時期のちがいが巨峰の一番果の着粒•肥大および二番果の着生におよぼす影響を調査した.1. 開花前の摘心は一番果の有核果または無核果の着粒を多くし, 果房重を著しく大とした. しかし, 二番果を着生させた場合には糖度が低下した. 開花後の摘心では果粒重, 着粒数, 果房重に及ぼす影響は少なかった.2. 開花後のジベレリン処理は果粒の肥大を促進し, とくに無核果で著しく, 10.9g のものを生じ, 果房重, 果房の形とも向上させた. 糖度と酸度は低下した.3. 摘心と副しょうの摘除は二次副しょうの発生と二番果の着生を促がした. 開花前摘心区では副しょう当りの二番花房の着生率とその発育はやや劣ったが, 他の時期の摘心区より副しょうの発育節数は多く, 二番果の発育も最も優れた. 二番果の着生は6月中旬の摘心区で最高で, 小果穂の発達もよく, その数も多かった. 同様の結果が, 収穫後枝の熟度を変えた摘心で, 緑枝摘心の場合に得られた. その花房のチッ素および炭水化物含量は先端摘心で着生した花房より多かった. 摘心時期が遅れるか登熟枝の摘心では二次副しょうの発生と発育は弱く, 二番果花房に退化した岐肩や小花穂を生じた.4. 二番果は一番果より小さく, 5月31日摘心区で最大の8.8g, 7月13日摘心区で6.4gであった. しかし, 6月下旬の摘心まで, 有核果の着粒数は一番果の2〜3倍多く, 果房重も一番果より大であった.5. 二番果の糖度と酸度は一番果より高く, また, 摘心の遅いものほど糖度はやや低く, 酸度の上昇する傾向を示した. 収穫までの日数を多くするか, 9月にビニール被覆した場合には, 糖度は高くなり, 酸度は減少した.
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