カキ(Diospyros Kaki Thunb.)の実生個体のin vitroにおける生長
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概要
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カキは発根能が低く,挿し木繁殖が困難であるため,台木の繁殖は実生を用いている。実生台木は遺伝的性質が各々異なりその生育が一様ではないため,栽培圃場では樹勢にバラツキが見られ,圃場管理に大きな支障を来している。本研究では組織培養による均一台木の大量増殖を目的として行った。無菌播種及び通常の胚培養は雑菌汚染により定着しなかった。しかし種子を殺菌後胚を摘出し,エタノールで胚を再度殺菌したものの雑菌汚染率は1%であった。摘出後再度殺菌した胚のシュートの伸長はGA_3で促進されたが,そのGA_3のシュート伸長促進効果はBAPにより打ち消された。NAAは著しくシュートの伸長を阻害した。根の伸長は,NAA無添加もしくは0.1μMの低濃度において促進され, GA_3及びBAPはほとんど作用を示さなかった。冨有の実生を系統的に分別したところ,葉形,シュートの伸長程度から5系統の植物体が得られた。
- 岐阜大学の論文
- 1987-12-25
著者
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福井 博一
岐阜大学農学部生物生産システム学科
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中村 三夫
岐阜大学農学部生物生産システム学科
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中村 三夫
岐阜大農学部
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竹内 伸一
岐阜大学農学部農学科園芸学教室
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加野 武司
岐阜大学農学部農学科園芸学教室
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福井 博一
岐阜大学農学部
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中村 三夫
岐阜大学農学部
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