サンダーソニア(Sandersonia aurantiaca Hook.)のin vitroでの生育特性

概要

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球根切り花としての需要が高まっているサンダーソニア(Sandersonia aurantiaca Hook.)のin vitroでの大量増殖を行うにあたり,in vitroでの生育特性を調査した。胚培養を行った結果,胚は発芽的生長,不定芽形成,不定根形成の3種類の発育を行い,発芽的生長はGA_3によって促され,その後子球を形成した。不定芽形成はBAPによって促進され,不定根形成はNAAの添加によって促進された。不定芽は継代培養によって増殖し,BAPとNAAを同時に添加することによって不定芽の生体重が増加した。しかし,同時に不定芽の褐変も観察され,NAAの添加によって褐変が著しくなったことから,正常な不定芽が多量に形成される区はBAP 0.1μM単独添加区のみであることが明らかとなった。胚培養で形成された子球からの出芽はGA_3によって促進され,シュート伸長が観察された後,新たな子球形成が認められた。NAAを添加した場合,出芽球数は少なかったが,1子球から複数の出芽を促し,多数の新たな子球を形成させた。
岐阜大学の論文
1993-12-25