逆相TLCによるカキ葉フェノールからのIAAの分離

概要

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ODS18担体による薄層クロマトグラフィーを用い,高速液体クロマトグラフィーによるカキ葉中のIAAの分離条件を検討した。カキの葉100gのエタノール抽出物に0.3g indoleacetic acid(IAA)を加え,酸性エーテル画分中のIAAと葉中のフェノール化合物との分離条件を検索した。展開後エーリッヒ反応を行った結果,IAA由来の青紫色の呈色部位とフェノール由来と考えられる黄または桃色に呈色する部位が認められた。メタノール-水で展開した場合,メタノール60%においてIAAの青紫色のスポットが認められたが,それは黄及び桃色の呈色部位と重なっており,IAAのみを分離することはできなかった。同様にメタノール-酢酸緩衝液においても、メタノール60%,80%でIAAの青紫色のスポットが認められたが,IAAのみを分離することはできなかった。これは,0DS18の分解を防止するためにO.5MのNaClを添加した場合でも同じであった。展開溶媒としてメタノールより極性の高いアルコール系溶媒を用いた場合,iso-プロピルアルコール及びiso-ブチルアルコール+エタノールにおいてIAAの青紫色スポットが,黄及び桃色の呈色部位と分離した。また,展開溶媒中の水系溶媒のpHを変化させた場合. PH4.0-5.0でメタノール60%の濃度区においてIAAスポットとそれ以外の呈色部位の分離が認められた。
岐阜大学の論文
1987-01-10

逆相TLCによるカキ葉フェノールからのIAAの分離

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