ウメ果実の有機酸含量による良品質ウメ干し生産のための収穫時期の判定
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概要
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ウメ果実の成熟や追熟に伴う果肉の有機酸含量の変化から,良品等のウメ干し生産を行うための収穫開始時期の指標を検討した。1.果実の成熟に伴う果肉の有機酸含量の変化をみると,クエン酸は5月下旬より7月下旬までの日数の経過と共に増加するのに対し,リンゴ酸は6月上旬まで2000mg/100gFW前後で推移した昿その後減少し,シュウ酸は各時期を通じて200mg/100gFW未満であった。2.4日間果実を追熟させることにより,クエン酸含量は増加したが,増加の程度は収穫初期には小さく,収穫時の果肉のクエン酸含量が高まるにつれて,追熟後の増加が大きかった。3.クエン酸含量とウメ干し品質との関係をみると,硬さや染まりの点でウメ干し品質として最適とされたものは,加工時のクエン酸含量が3000mg/100gFW前後に達したものであったが,流通期間中のクエン酸含量の増加や収穫作業の分散などを考慮すれは実際的な収穫開始時期の指標としては,果肉のクエン酸含量が2000mg/100gFW以上に達していれは問題はないものと考えられた。
- 岐阜大学の論文
- 1990-12-25
著者
-
渡辺 毅
福井県園芸試験場
-
福井 博一
岐阜大学農学部生物生産システム学科
-
田辺 賢治
福井園試
-
中村 三夫
岐阜大学農学部生物生産システム学科
-
中村 三夫
岐阜大農学部
-
田辺 賢治
福井県園芸試験場
-
福井 博一
岐阜大学農学部
-
中村 三夫
岐阜大学農学部
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