ウニコナゾール,ブラッシングとAVG処理がキクのエチレン生成と内生ジベレリン含量に及ぼす影響
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概要
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キク(Dendranthema grandiflora (Ramat.) Kitam.)の挿し芽苗を用いて定植1か月後に25ppmウニコナゾール処理を行った.処理後直ちにエチレン生成が増大し,処理3日後に最大になった.ブラッシング処理区のエチレン生成はウニコナゾール処理区より多く,処理3日後に最大値を示した.しかし,AVG処理区でのエチレン生成は最も低い値であり,また,AVG処理により,ウニコナゾールとブラッシングによるエチレン生成の増大は著しく抑制された.対照区ではGA_1,GA_3およびGA_7様物質が検出され,GA_1およびGA_3様物質はウニコナゾールおよびブラッシング処理区では著しく減少したが,AVG単独処理区では大きな変動は認められかった.さらに,AVG処理によってもウニコナゾールとブラッシングによるGA_1およびGA_3様物質含量の低下は回復しなかった.これらの結果から,ウニコナゾールとブラッシングによるキクのわい化はジベレリンおよびエチレンの両方に関係があることが示された.
- 園芸学会の論文
- 2004-11-15
著者
-
大野 始
静岡大学農学部
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松井 鋳一郎
岐阜大学応用生物科学部
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松井 鋳一郎
岐阜大学農学部
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原 徹夫
岐阜大学農学部
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大野 始
静岡大農学部
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松井 鋳一郎
岐大農
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鄭 成淑
岐阜大学農学部
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金 国光
岐阜大学大学院連合農学研究科
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松井 鋳一郎
岐阜大 農
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