サブバンド特性を用いた離散ウェーブレット変換による画像符号化(無線通信のための信号処理及び一般)
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概要
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本報告では画像符号化を目的とした,離散ウェーブレット変換(DWT)の各サブバンドが持つ空間的特性を考慮した画像分割法を示す.画像符号化においてDWTは有効な手法であるがその時間周波数分解特性の為,高周波数帯域にエネルギーを多く持つ画像では符号化効率が低下する欠点がある.ウェーブレットパケットはDWTを基に高周波数サブバンドを適応的に分割することでその欠点を改善したが,アルゴリズムが複雑になり実装コストが増加した.そこで本研究ではDWTの欠点を改善する固定的画像分割法を提案する.各高周波数サブバンドはそれぞれ縦・横・斜め方向のエッジ情報を保有する為,それらの方向に沿った方向のみに分割処理を行うことで,変換画像全体のエントロピーは低下し効率的な符号化が達成できる.また,木構造に基づくEmbedded符号化への適用方法を示し,画像符号化のシミュレーションを通して本提案法の優位性を示す.
- 2011-01-13
著者
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池原 雅章
慶応義塾大学大学院理工学研究科
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池原 雅章
慶應義塾大学大学院理工学研究科電気工学
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吉田 太一
慶應義塾大学理工学部電子工学科
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池原 雅章
慶應義塾大学 大学院 理工学研究科
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吉田 太一
慶應義塾大学理工学部
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池原 雅章
慶應義塾大学
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