M分割双直交フィルタバンクのブロックリフティング分解(ディジタル信号処理)

元データ 2008-12-01

概要

本論文では,M分割双直交フィルタバンクのブロックリフティング構造による実現法を提案する.ラティス構造により構成される双直交フィルタバンクは,ブロックリフティング行列の因数分解によって表現され,スケーリング因子をもたずにパラメータ化できる.リフティング構造は,分割フィルタにおいてリフティング係数に丸め処理を行っても,合成フィルタで同様の丸め処理を行うことで完全再構成を満たす.このため整数ロスレス符号化への有効な実現方法として注目されているが,いまだM分割への有効な拡張法は知られていない.提案するM分割双直交フィルタバンク(Lifting-Based Biorthogonal Filter Banks : LBBOFBs)はブロックリフティング構造に基づく因数分解を行うことで各リフティングの丸め処理の統合が効率良く行える構造をもち,その総数を減らすことが可能となる.ビットプレーン符号化により生成されたビットストリームはスケーラビリティをもち,すべてを伝送することでロスレスモードとして,また所望のビットレートで打ち切ることでロッシーモードとして利用できる.次世代画像符号化標準であるJPEG2000で採用されている離散ウェーブレット変換(5/3:ロスレスモード,9/7:ロッシーモード)と比較し,提案したLBBOFBが優位性をもつことをシミュレーションで示す.

著者

池原 雅章 慶応義塾大学大学院理工学研究科
池原 雅章 慶應義塾大学理工学研究科
田中 雄一 宇都宮大学工学部情報工学科
Tanaka Yuichi Department Of Electronics And Electrical Engineering Keio University
岩村 俊輔 慶應義塾大学理工学部電子工学科
田中 雄一 慶應義塾大学理工学部電子工学科
池原 雅章 慶應義塾大学 大学院 理工学研究科
池原 雅章 慶應義塾大学

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