秋田地方のスギ人工林における林分材積成長量の経年推移
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概要
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秋田地方のスギ人工林に設置された29の試験区における長期継続調査データを分析し,林分成長量の経年変化を調べた。林分材積総平均純成長量は林齢とともに増加した後に,80〜90年で減少に転じるか,もしくは一定の値を保っていた。林分材積総平均粗成長量が最大となる林齢は純成長のそれよりも高齢であった。上層樹高総平均成長量は,ほとんどの試験区で調査開始時点(林齢27〜39年)よりも前に最大に達しており,林齢とともに減少した。断面積合計総平均純成長量は林齢とともに増加した後に,40〜80年で減少に転じていた。以上より,次の結論を得た。1)密度管理や地位の違いにかかわらず,林齢60年生以上まで林分材積総平均成長量は増加する。2)間伐等の実施によって,被圧や災害による枯死量を少なくできれば,平均成長量が最大に達する林齢が高くなる。3)平均成長量が最大に達する林齢は上層樹高,断面積合計,林分材積の順に高齢に推移する。
- 日本森林学会の論文
- 2008-08-01
著者
-
西園 朋広
独立行政法人森林総合研究所東北支所
-
西園 朋広
森林総合研究所東北支所
-
林 雅秀
森林総合研究所東北支所
-
久保山 裕史
森林総研
-
久保山 裕史
(独)森林総合研究所
-
久保山 裕史
森林総合研究所林業システム研究室
-
粟屋 善雄
(独)森林総合研究所
-
粟屋 善雄
森林総合研究所東北支所
-
西園 朋広
(独)森林総合研究所東北支所
-
田中 邦宏
(独)森林総合研究所関西支所
-
大石 康彦
(独)森林総合研究所多摩森林科学園
-
林 雅秀
(独)森林総合研究所東北支所
-
横田 康裕
(独)国際農林水産業研究センター
-
天野 智将
(独)森林総合研究所東北支所
-
八巻 一成
(独)森林総合研究所東北支所
-
古井戸 宏通
東京大学大学院農学生命科学研究科
-
大石 康彦
森林総合研究所東北支所
-
八巻 一成
森林総合研究所北海道支所
-
大石 康彦
独立行政法人森林総合研究所東北支所
-
大石 康彦
森林総合研究所 多摩森林科学園
-
天野 智将
森林総合研究所東北支所
-
八巻 一成
森林総合研究所
-
久保山 裕史
森林総合研究所
-
横田 康裕
森林総合研究所
-
天野 智将
森林総研
-
横田 康裕
森林総合研究所東北支所
-
久保山 裕史
森林総研東北
-
久保山 裕史
森林総研東北支所
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