人的繋がりからみた首都圏近郊山村の現状と展望 : 埼玉県大滝村を事例に
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概要
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人的繋がりが山村の存続へ重要な役割を果たすと期待される。そこで,埼玉県大滝村の2集落を対象とする世帯悉皆の聞き取り調査とその2集落から他出している子供世代へのアンケート調査により,人的繋がりからみた山村生活の実態を明らかにするとともに,過疎・高齢化の進む山村に望まれる施策を検討した。その結果,人的繋がりからみた限界集落山村の生活において,(1)人的繋がりは友縁と社縁が弱くなって血縁と僅かな地縁が残るのみとなっていること,(2)親と長子との繋がりが強く,また時間距離が短ければ往来の頻度が高くなること,(3)血縁を親子と親世代の兄弟姉妹とに分けると,親子間の繋がりが相対的に強くなっていること,(4)農業や林業等の生活基盤が弱く展望がないことも要因となって,現状では他出した子供たちのUターンは期待できないこと,が明らかになった。子供世代のUターンが期待できない限界集落や準限界集落からなる大滝村のような山村では,高齢者福祉の一層の充実が望まれるといえる。
- 1998-10-01
著者
-
立花 敏
東京大学大学院農学生命科学研究科
-
井上 真
東京大学大学院農学生命科学研究科
-
安村 直樹
東京大学農学部附属演習林秩父演習林
-
奥田 裕規
森林総合研究所東北支所
-
山本 伸幸
島根大学生物資源科学部
-
久保山 裕史
森林総合研究所林業経営部
-
久保山 裕史
森林総研
-
久保山 裕史
(独)森林総合研究所
-
立花 敏
東京大学大学院医学系研究科加齢医学講座
-
奥田 裕規
(独)森林総合研究所
-
安村 直樹
(独)東京大学大学院農学生命科学研究科附属演習林北海道演習林
-
安村 直樹
東京大学北海道演習林
-
久保山 裕史
森林総合研
-
井上 真
東大 大学院農学生命科学研究科
-
山本 伸幸
鳥取大学生物資源科学部
-
奥田 裕規
森林総合研究所
-
安村 直樹
東京大学大学院農学生命科学研究科
-
安村 直樹
東京大学演習林田無試験地
-
山本 伸幸
森林総研関西
-
奧田 裕規
森林総研東北支所
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