ラオスにおける土地利用区分政策:実効性ある法制度へ向けての戦略
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
The disparity between the legal right to use land and forest, and the actual use of land and forest by the local inhabitants in Laos, was confirmed. Then the strategy to make the legal system effective was proposed. According to the land law, the right of utilization of land is granted to organizations and individuals. Furthermore, the land for which the right will be allocated is only the degraded forestland, among the forestland classified into five types by the forestry law. In addition, the customary use of forest products by local inhabitants is not allowed in the protection forest and conservation forest, and has weak competence against other rights. On the other hand, our survey disclosed that local inhabitants are harvesting forest products from all types of land, and they regard the agricultural land, fallow land and grassland (partially) as swidden land as a unity. Therefore, the enforcement of the land use classification based on the present vegetation results in dispossessing people of their livelihood. Furthermore, the land use classification policy was planned on the presupposition that swidden agriculture will be abandoned, which makes its effectiveness doubtful. From the above, as a strategy to establish sustainable forest management, we propose 1) to frame the "transition period" and to adopt measures to sustain swidden agriculture on a small scale, and 2) to introduce an adjective law which will sustain the present harvesting of forest products as much as possible.
- 林業経済学会の論文
- 1998-10-01
著者
-
井上 真
東京大学大学院農学生命科学研究科
-
井上 真
東京理科大学
-
井上 真
東大 大学院農学生命科学研究科
-
井上 真
Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo
-
名村 隆行
Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo
-
名村 隆行
Graduate School Of Agricultural And Life Sciences The University Of Tokyo
関連論文
- 地方分権政策下での慣習的資源管理における境界の重要性 : インドネシア・東カリマンタン州の先住民ケニァ・ダヤックの事例研究
- 地方分権政策下での慣習的資源管理における境界の重要性--インドネシア・東カリマンタン州の先住民ケニァ・ダヤックの事例研究
- 人的繋がりからみた首都圏近郊山村の現状と展望 : 埼玉県大滝村を事例に
- 大規模アブラヤシ農園開発に代わる「緩やかな産業化」の可能性--東カリマンタン州マハカム川中上流域を事例として
- 山村集落の生活を支える人的つながり : 岩手県沢内村を例に
- 朽木村における人口変動とその要因に関する研究
- 地元住民による国有林利用の過去・現在・未来--岩手県遠野市山村部を例として (特集 国民経済と森林・林業(11))
- 人的繋がりからみた中国地方山村の現状と展望 : 島根県の山村集落を事例に
- 親子の繋がりからみた東北地方山村の現状と今後の展望 : 遠野地域の山村集落を例に
- ラタン, ゴム, アブラヤシに対する焼畑民の選好 : —インドネシア・東カリマンタン州ベシ村を事例として—
- 水蓄熱システム実験装置の制御性実験
- 連結型蓄熱槽の性能に影響する要因の把握実験
- 鳥の目と虫の目--荒谷明日兒『インドネシア合板産業』から学んだこと
- 森林資源に関するU字仮説の検討(III 1992年秋季大会)
- 森林コモンズの価値 : 「永続可能な社会」のための学校(社会からみた森林の価値)
- 書評 秋道智彌著『コモンズの人類学--文化・歴史・生態』
- 新しい森林政策理念としての「協治」 : インドネシア共和国東カリマンタン州西クタイ県での試みに学ぶ
- 地方分権化に伴う森林管理主体のダイナミズム--インドネシア共和国東カリマンタン州西クタイ県を事例として
- Jerome Rousseau. Kayan Religion: Ritual Life and Religious Reform in Central Borneo. KITLV Press, 1998, 352p.
- 東南アジア諸国における参加型森林管理の制度と主体 : 森林社会学からのアプローチ(統一テーマ:住民参加による熱帯林管理の可能性を探る-多面的アプローチ,2000年春季大会論文)
- ラオスにおける土地利用区分政策:実効性ある法制度へ向けての戦略
- 参加型森林管理導入の前提としての地域資源管理制度の評価
- インドネシアにおける産業造林型移住事業:南スマトラにおける事例調査を中心として
- マカッサル人の山村における文化生態系の動態 : インドネシア共和国南スラウェシ州における治山プロジェクトの影響
- 保護地域管理の制度化に関する研究--インドネシア・シブル国立公園を例として
- 経済発展に伴う住民による森林利用の変容パターン
- 熱帯林問題を考える-2-熱帯林保全策における森林居住者の位置づけ
- 熱帯林問題と焼畑耕作 : 東カリマンタン州での調査より
- 〔2〕インドネシア東カリマンタン州における「焼畑-ラタン育成林業」システム(II 1990年度秋季大会自由論題論文)
- 報告2.インドネシア東カリマンタン州における「焼畑-籐(ラタン)育成林業」システム(自由論題報告要旨,1990年度秋季大会)
- 熱帯林減少の背景--社会・経済的メカニズム (熱帯地域の森林と社会--東南アジアを中心として-1-)
- 熱帯の森林開発と地元住民の福祉--インドの少数部族を例にして
- 地域と環境の再生--コモンズ論による試み (特集 地域再生と森林の力)
- 討論 (林業経済学会第22回研究会Box ガバナンス論の地平 : 森林からの二つのアプローチ)
- 協治論の諸側面から森林ガバナンスへ挑む (林業経済学会第22回研究会Box ガバナンス論の地平 : 森林からの二つのアプローチ)
- 1995年国勢調査データを用いた山村の人口動向に関する一考察
- 地元住民による国有林利用の過去・現在・未来 : 岩手県遠野市山村部を例として
- 討論(林業経済学会第22回研究会Box)
- 大規模アブラヤシ農園開発に代わる「緩やかな産業化」の可能性 : 東カリマンタン州マハカム川中上流域を事例として
- 協治論の諸側面から森林ガバナンスへ挑む(林業経済学会第22回研究会Box)
- 日本の山村の内発的発展とコモンズ
- 秋道智彌著, コモンズの人類学-文化・歴史・生態-, 人文書院, 2004年9月, 245頁, 2,600円
- 鳥の目と虫の目-荒谷明日兒, 『インドネシア合板産業』から学んだこと, 日本林業調査会, 一九九八年, 二二九頁, 三〇〇〇円
- C-44 水蓄熱システム実験装置の制御性実験
- C-29 連結型蓄熱槽の性能に影響する要因の把握実験
- E-31 水蓄熱空調システムの運転挙動解析 : ファンコイルユニットの影響評価