1995年国勢調査データを用いた山村の人口動向に関する一考察
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本研究では「山村振興法」が対象としている「振興山村」(以下山村)について,その近隣都市に着目し,山村からの所要時間や近隣都市の人口規模と山村の人口動向との関連について考察した1960年代には近隣都市への所要時間に関係なく,いずれの山村においても人口は減少していたが,高度成長期後の1970年代以降は所要時間が短い山村ほど人口の増加している割合が高いことがわかった。このように山村の人口動向と所要時間に密接な関連が見いだせたのだが,1990年代になるとその関連は希薄になり,所要時間が人口増加には寄与しないことが明かとなった。また,人口の増加している山村についてその近隣都市の人口規模を見ると,10万人未満のものが半数以上を占めた。以上より山村の人口増加策としては,道路やトンネルの整備等によって近隣都市までの所要時間を短縮したり,人口規模の大きい近隣都市を重点的に振興させるというやり方は必ずしも有効ではないと考えられる。
- 森林計画学会の論文
- 1998-03-31
著者
-
久保山 裕史
森林総研
-
久保山 裕史
(独)森林総合研究所
-
奥田 裕規
(独)森林総合研究所
-
田中 邦宏
森林総研東北
-
安村 直樹
(独)東京大学大学院農学生命科学研究科附属演習林北海道演習林
-
安村 直樹
東京大学北海道演習林
-
井上 真
東大 大学院農学生命科学研究科
-
安村 直樹
東大秩父演
-
奥田 裕規
森林総研東北
-
山本 伸幸
島根大生物資源
-
立花 敏
東大農
-
井上 真
東大農
-
山本 伸幸
鳥取大学生物資源科学部
-
安村 直樹
東京大学大学院農学生命科学研究科
-
安村 直樹
東京大学演習林田無試験地
-
山本 伸幸
森林総研関西
-
奧田 裕規
森林総研東北支所
関連論文
- 地方分権政策下での慣習的資源管理における境界の重要性 : インドネシア・東カリマンタン州の先住民ケニァ・ダヤックの事例研究
- 人的繋がりからみた首都圏近郊山村の現状と展望 : 埼玉県大滝村を事例に
- 大規模アブラヤシ農園開発に代わる「緩やかな産業化」の可能性--東カリマンタン州マハカム川中上流域を事例として
- 北東北三県における木質バイオマス供給可能量の空間的確定 (特集 バイオマス)
- 山村集落の生活を支える人的つながり : 岩手県沢内村を例に
- 朽木村における人口変動とその要因に関する研究
- 米国の造林補助事業に関する考察 : 個人の針葉樹資源造成に与えた影響を中心に
- P206 バンド式乾燥機を用いたスギ樹皮の乾燥特性(ポスター発表)
- アセアン諸国における木質バイオマスの利活用(バイオマスアジアの展開〜第3回バイオマス・アジアワークショップから〜)
- 3-28.マレーシアにおける木質バイオマスの資源量と利用の現状((7)燃焼,Session 3 バイオマス等)
- Elmia Wood SLASH Conference 2009に参加して
- O104 東北地方における木質バイオマス供給可能量の推定(セッション1:資源・導入,口頭発表)
- 秋田地方のスギ人工林における林分材積成長量の経年推移
- P512 日本の森林の有効活用のための国産材競争力向上に関する検討
- 日本の森林の有効利用 : どうすれば国産材の競争力を高められるか(日本の森林の有効利用)
- 水辺管理区域の現況とその保全が林業に及ぼす影響 : 岩手山周辺地域を事例として
- マレーシアのサバ州における木質バイオマスの利用状況
- 3-48.林地残材の低コスト収集の可能性について((13)評価,Session 3 バイオマス等)
- 林業・林産バイオマスのエネルギー利用の可能性について : 岩手県遠野市を事例として
- 木質バイオマスエネルギー利用の現状と課題
- 主要な森林気象災害の林齢別被害率の推定と考察
- 3-46.木質系バイオマスを原料にした地域分散発電の検討 : 東北の地方都市をモデルケースとして((11)評価I,Session 3 バイオマス等)
- 3-31.木質系バイオマスのエネルギー変換技術の評価 : 実用化に向けた地域分散型発電システムの検討((7)転換利用II,Session 3 バイオマス等)
- 広葉樹優良材の生産・販売に関する経済分析 : 東京大学北海道演習林を事例として(III 1992年秋季大会)
- O-302 輸送コストを考慮した木質バイオマス供給可能量の推定(セッション3:資源,口頭発表)
- ブナ林の透過スペクトルの季節変化 -葉量と太陽高度の影響-
- タイの木材事情と木質バイオマスの現状 : ASEANバイオマスプロジェクト調査より
- 3-10-2 日本における木質バイオマス供給可能量の推定(3-10 評価1,Session 3 バイオマス等,研究発表)
- 金山町における「住宅用木材の自給構造」の成立要因
- 地元住民による国有林利用の過去・現在・未来--岩手県遠野市山村部を例として (特集 国民経済と森林・林業(11))
- 人的繋がりからみた中国地方山村の現状と展望 : 島根県の山村集落を事例に
- 親子の繋がりからみた東北地方山村の現状と今後の展望 : 遠野地域の山村集落を例に
- 1995年国勢調査デ-タを用いた山村の人口動向に関する一考察
- 産直住宅事業体の現状と課題--事業体へのアンケート調査を元に
- 「環境問題と森林・林業」で林業経済に求められていること(1996年春季大会コメント)
- 国有林卓越地域における木材関連産業の再編整備による地域活性化とその課題--岩手県遠野地域を事例として (特集 1996年度北日本林業経済研究会報告--統一テ-マ 地域森林資源を活用した山村振興)
- ニュージーランド南島の森林・林業--広がる伐採後の転用
- オーストラリアの人工林造成
- 地域ビルダーからみた地域材の役割--熊本県新産住拓(株)の事例
- サンゲンカクにみる地域材住宅普及のヒント (特集 木の家とその暮しを提案する) -- (サンゲンカクとは)
- スギ人工林の今後の取り扱いについて : 花粉症に関するアンケート調査をもとに
- 近年の森林施業規制が北米の針葉樹材生産に与えた影響に関する考察
- 国民の森林ニーズについて(2) : 地域によるニーズの違い
- 国民の森林ニーズについて(1) : アンケート結果の概要
- 森林に対する国民の期待について : 諸塚村と文京区のアンケート結果より
- 〔8〕首都圏における製材品需要の動向について(II 1990年度秋季大会自由論題論文)
- 報告8.首都圏における製材需要の動向について(自由論題報告要旨,1990年度秋季大会)
- GISを活用した中山間地域集落の分析技法と課題 : 島根県中山間地域集落マップの作成を事例として
- GISによる島根県中山間地域集落マップの作成
- 広葉樹優良材の価格形成と販売方法について : 東京大学北海道演習林を事例として
- 水蓄熱システム実験装置の制御性実験
- 連結型蓄熱槽の性能に影響する要因の把握実験
- 鳥の目と虫の目--荒谷明日兒『インドネシア合板産業』から学んだこと
- O-23 石灰火力発電所における木質バイオマス供給可能量の推定(セッション5:資源,研究発表(口頭発表))
- 森林資源に関するU字仮説の検討(III 1992年秋季大会)
- 森林コモンズの価値 : 「永続可能な社会」のための学校(社会からみた森林の価値)
- 書評 秋道智彌著『コモンズの人類学--文化・歴史・生態』
- 新しい森林政策理念としての「協治」 : インドネシア共和国東カリマンタン州西クタイ県での試みに学ぶ
- 地方分権化に伴う森林管理主体のダイナミズム--インドネシア共和国東カリマンタン州西クタイ県を事例として
- Jerome Rousseau. Kayan Religion: Ritual Life and Religious Reform in Central Borneo. KITLV Press, 1998, 352p.
- 東南アジア諸国における参加型森林管理の制度と主体 : 森林社会学からのアプローチ(統一テーマ:住民参加による熱帯林管理の可能性を探る-多面的アプローチ,2000年春季大会論文)
- ラオスにおける土地利用区分政策:実効性ある法制度へ向けての戦略
- 参加型森林管理導入の前提としての地域資源管理制度の評価
- インドネシアにおける産業造林型移住事業:南スマトラにおける事例調査を中心として
- マカッサル人の山村における文化生態系の動態 : インドネシア共和国南スラウェシ州における治山プロジェクトの影響
- 保護地域管理の制度化に関する研究--インドネシア・シブル国立公園を例として
- 経済発展に伴う住民による森林利用の変容パターン
- 熱帯林問題を考える-2-熱帯林保全策における森林居住者の位置づけ
- 熱帯林問題と焼畑耕作 : 東カリマンタン州での調査より
- 〔2〕インドネシア東カリマンタン州における「焼畑-ラタン育成林業」システム(II 1990年度秋季大会自由論題論文)
- 報告2.インドネシア東カリマンタン州における「焼畑-籐(ラタン)育成林業」システム(自由論題報告要旨,1990年度秋季大会)
- 熱帯林減少の背景--社会・経済的メカニズム (熱帯地域の森林と社会--東南アジアを中心として-1-)
- 熱帯の森林開発と地元住民の福祉--インドの少数部族を例にして
- 森林計画情報と地籍情報の整合性および相互利用可能性
- 流域概念による地域認識の可能性と意味
- 外材と国産材の供給コストの違いは?
- スイス・ルツェルン州における小規模私有林の経営改善と政府による支援策
- 地域と環境の再生--コモンズ論による試み (特集 地域再生と森林の力)
- 薪ストーブと健康 : 望まれる排煙対策
- オーストリアにおける丸太の生産・流通構造の変化について : シュタイヤーマルク州の小中規模林家を中心として
- 討論 (林業経済学会第22回研究会Box ガバナンス論の地平 : 森林からの二つのアプローチ)
- 協治論の諸側面から森林ガバナンスへ挑む (林業経済学会第22回研究会Box ガバナンス論の地平 : 森林からの二つのアプローチ)
- Pb-301 中山間地における木質バイオマス利用モデルの構築 : 製材工場におけるエネルギー利用モデル(ポスターセッション2:3.導入,研究発表,(ポスター発表))
- 1995年国勢調査データを用いた山村の人口動向に関する一考察
- オーストリアにおける丸太の生産・流通構造の変化について : シュタイヤーマルク州の小中規模林家を中心として
- 米山秀隆著, 少子高齢化時代の住宅市場, 日本経済新聞出版社, 2011年1月, 272頁, 1,890円
- 地元住民による国有林利用の過去・現在・未来 : 岩手県遠野市山村部を例として
- 産直住宅事業体の現状と課題 : 事業体へのアンケート調査を元に
- ドイツにおける新しい森林組合 : イザール・レッヒ森林組合の設立とその意義
- 国産材自給率50%の達成に向けた課題(森林・林業再生プラン)
- 討論(林業経済学会第22回研究会Box)
- 白神山地における森林ガイド活動主体の形成 : 秋田県八森町を事例に
- 山村振興のための社会的条件について(日本林業再構築のモーメントと方向をどう考えるか(II))
- 日本の山村の内発的発展とコモンズ
- 地域材住宅事業にみる上下流連携の成果 : 宮崎県諸塚村産直住宅プロジェクトを事例に
- 部分林の現代的役割と今後の課題 : 遠野市と八森町を例に(森林管理の現代的諸局面を明かにする-再造林放棄の現状と森林管理の担い手問題,統一テーマ ,二〇〇〇年度北日本林業経済研究会)
- 塩崎賢明編, 住宅政策の再生 豊かな居住をめざして, 日本経済評論社, 2006年4月, 329頁, 3,360円
- 第4報告 森林バイオマスのエネルギー利用の可能性(バイオマスエネルギーの可能性と限界-森林資源の有効活用をめざして-,2008年林業経済研究所シンポジウム)
- 西野寿章著, 現代山村地域振興論, 原書房, 2008年3月, 295ページ, 3200円税別
- 山村振興と森林・林業再生プラン(森林・林業再生プラン)