主要な森林気象災害の林齢別被害率の推定と考察
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概要
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1960年から2000年の民有林における風害,水害,雪害,干害,凍害に関する被害結果と,それに対応する民有人工林の齢級別面積の推計結果から,各気象災害の全国の被害率を推計した。この時系列データをもとに分析を行った結果,自己相関はほとんどなかった。また,1987年以前と以降での被害傾向の変化については,41年生以上の林分における風害や21年生以上の干害の被害率は上昇し,6〜40年生の雪害と10年生以下の凍害では低下していることが明らかとなった。次に,平均値をもとに林齢と被害率との関係について検討した結果,凍害・干害は幼齢期で高いがそれ以降急低下し,雪害は6〜20年生にかけて高水準で推移するものの加齢とともに低下するのに対して,風害は加齢とともに上昇し,41年生以上の被害率が最も高かった。さらに,平均被害量の推計から,今後のおもな被害対象は41年生以上へと変化し,風害が主となると予想された。なお,実際の被害分布には地域差が大きいことも明らかにした。
- 日本森林学会の論文
- 2003-08-16
著者
-
久保山 裕史
森林総研
-
久保山 裕史
(独)森林総合研究所
-
鄭 躍軍
(独)統計数理研究所
-
岡 裕泰
(独)森林総合研究所
-
鄭 躍軍
総合地球環境学研究所
-
鄭 躍軍
同志社大学
-
岡 裕泰
森林総合研究所
-
久保山 裕史
森林総合研究所林業経営・政策研究領域
-
岡 裕泰
熱帯農業研究センター
-
岡 裕泰
国立林業試験場経営部
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