スペクトルの経年変化曲線に基づくエゾマツ林の林齢の推定
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概要
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北海道苫小牧の平地エゾマツ林(Picea jezoensis Carr., Picea glehnii Mast.)を対象として, スペクトルの経年変化曲線に基づいて画像分類のためのトレーニングデータを設定し, 最短距離分類法によってエゾマツ林を林齢クラスに分類する方法を提案した。この方法で, 植生の季節変化や分類における解析者の主観を受けにくい分類が可能と考えられた。1985年3月と8月および1993年3月と7月のランドサット衛星のセマティックマッパー(TM)のデータの分類結果から, 以下の点が明らかになった。1)1993年3月のデータを除くと, 分類結果間の相関は高く, 植生の状況が極端に異なる冬期と夏期のデータからほぼ同等の分類結果が得られた。2)1993年3月を除くと, 分類結果を比較するため行った回帰分析では, 回帰直線の切片は二つのTMデータの経過年数に近い値が得られた。3)1985年3月および8月と1993年7月の分類結果から得られた回帰直線の傾きは1より小さくなったが, これは壮齢林のスペクトルの経年変化が幼齢林に比べて小さいためと考えられた。
- 日本森林学会の論文
- 1997-02-16
著者
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