Pichia guilliermondii i-1899の生産するアミラーゼの生デンプン分解性

概要

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Pichia guilliermondii i-1899の生産する菌体外アミラーゼの粗酵素および精製酵素によるコメ、コムギ、トウモロコシ、カンショ、バレイショの5種の生デンプンへの作用性を検討した。その結果、粗酵素液は地上デンプンをよく分解し、トウモロコシデンプンでは100%グルコースに分解した。また、その生デンプンへの吸着性はコムギデンプン以外の供試デンプンに約30%の割合で吸着された。一方、精製酵素の生デンプン分解活性ではA1、A2の2種のα-アミラーゼには作用性は認められず、グルコアミラーゼ(GA)のみで認められた。しかし、最終分解率はコムギで20%、コメで5%にすぎなかった。また、粗酵素および精製酵素(GA)の走査型電子顕微鏡による生デンプン粒分解過程の観察では分解初期段階でデンプン粒に垂直に穴を空け、そこから徐々に作用していく分解様式が認められた。走査型電子顕微鏡観察にあたりご尽力くださいました日本電子(株)営業部武満氏ならびに同社応用研究センター第2応用研究室柳原利成氏、川島徹也氏に感謝いたします。
昭和女子大学の論文
1999-03-31