脂肪肝の発生頻度に関する検討

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概要

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各地および年齢別の脂肪肝の頻度を超音波断層法を用いて検索した。都市部の代表として,北里ヘルスサイエンスセンター受診者1139人(A群:平均年齢46.8±9.5歳),山間部として福島県只見町住民155人(B群: 54.0±11.5歳),老人として神奈川県下老人病院入院患者251人(C群:79.7±6.5歳)について調査し,さらに当院における肝生検例より頻度を検討した。脂肪肝の頻度はA群7.6%,B群6.5%に認められた。A群はB群に比して三次産業従事者が多く摂取カロリーは脂質が30.1%を占めていた。C群はやせの頻度が高いため脂肪肝は3.1%に過ぎなかった。A群において男は若い世代から脂肪肝がみられるが女は少なく中年以降に増加する。この原因として,女の若年者に肥満が少ないためと考えられる。以上,脂肪肝は地域を問わず,老人を除き概ね7%の頻度で広がっていることを示した。
北里大学の論文
1992-02-29

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